よし、今日も右側に座れた。
通勤電車の伯備線、記者は米子発新見行きの進行方向右側に陣取ります。
だって桜が見たいから。いえ、見たい桜がこちら側にあるから。
(江尾駅から数分、上之段広場の桜)
今の時期、伯備線沿線は桜と菜の花が見頃です。
明るい菜の花畑もうきうきしますが、春はやはり桜でしょうね。
桜は日本ではとても好まれているので、探さなくても見かけます。
ありきたりだけれど、それでも見飽きない川沿いの桜、畑の中に立っている一本桜、桜の園…
植えられたものでなく、ふと山肌に自生する桜を見つけても、あっ、桜…!と心が春めきますね(^^♪
岸本駅でブラインドを上げ…さあ、伯耆溝口駅に到着です。ここからが本番!
伯耆溝口駅のホーム横の桜は、遠くにあるふんわりしたピンクの霞…ではなく、近くで花をはっきりと見られるのも魅力です。
伯耆溝口~江尾駅間には鳥取県内の沿線最大の桜の喜び、ささふく水辺公園が現れます。
日野川河川敷にあるこの公園では、大きな芝生の広場を取り囲むように立派な桜の木が植えられており、満開の時期に車窓から見下ろす景色はさながら『桜の雲海』!
ソメイヨシノの中にいくつか色の濃い品種も混じっていて、ピンクの綿菓子に金平糖をちらしたような甘いアクセントを添えています。
(動く車内からの撮影のため、よさが伝わりませんね~(>_<) ぜひ実際に見てください)
そして江尾駅に近づくと見えてくる江府町佐川の桜並木。
この桜並木は国道181号から分かれた川沿いの道にあります。いい天気の日に桜の下を歩いたら楽しそう~!
佐川では現在、移住促進住宅の整備が進められています。この桜並木も移住への意欲を高めてくれるかも♪
(佐川の桜。車内から撮影したので窓ガラスが映っています)
江尾駅では進行方向左側を見上げてください。そこには江美城の桜が。
日野川の対岸から見ると、近くの上之段広場の桜と合わさって、「見事な江尾。」と思わせてくれます。
右の丘の上に江美城、左の赤い屋根の上に見える桜が上之段広場の桜です。
根雨駅が近づいてきました。
県外からの旅行者らしい人も「ああ、見事だねぇ」と感嘆する舟場の桜並木です。
ふつうの桜並木より少し木の幹が川面に傾いでいるので、湾曲した日野川をうまく彩り、正面から見ると、まるで桜並木がこちらに近づいてくるようです。
今回、記者はあえて「桜の名所案内」といった記事にはしませんでした。
桜はわざわざ見に行くものでもあり、春の頃、自然に目に入るものでもある…そう思ってのことです。
車窓から眺めているだけでも十分に楽しい沿線の桜。こぞって桜の側に座るのは記者だけではないはず。
電車だけでなく、日野郡内をドライブしても、ふと桜、そこにも桜…と、いい桜にお目にかかれます。
桜は探さなくてもある…んだなあ!!
【メモ】
菜の花の方がお好みの方はぜひ新見行き進行方向左側にお座りください。
左右のどちらにも菜の花畑も桜もありますが、岸本駅を少し過ぎたところにある菜の花畑はとくに見事です。
ちなみに、伯備線の伯耆溝口~根雨間はほぼ国道181号が並走していますので、ドライブでも記事に出てきた桜が見られますよ。
日野振興局 2023/04/04