7月15日、日野町根雨界隈で、「ねう祭り」がありました。
日野郡、そしておそらく県西部地域のトップを切っての夏祭りです。
コロナ禍では中止となり、4年ぶりの開催ということもあり、町民の方はもちろん、われわれ県職員もワクワクしながら踊りに参加しました。
だって、ねう祭りを知らないまま異動してしまう人もいた4年の歳月ですから…。
(日野町役場・日野振興センター・日野高校の連合おどりこ隊!!)
祭りの始まる夕方6時ごろ、徐々に屋台が開き、どことなくうきうきした人々の往来が
始まります。
この「祭りの前」の雰囲気、イイですね…しみじみ。この段階でもう、「こよひ逢う人みなうつくしき」(与謝野晶子)だが(#^^#)
(「だが」は「でも」「~だけど」という意味ではなく、鳥取弁の「ですね」「だよ」という語尾です)
われら連合おどりこ隊も日野町音頭を流すトラックとともに、出発進行~!
町内5か所でひと踊りしては歩き、おいしいものを飲み、また踊りました。
町民のみなさんは自宅前に椅子を出して、われわれを含む4つの連の踊りを見物し、合いの手や応援の掛け声をくれます。うれしいものです。みなさんも祭りの復活を心待ちにしていたのですね。
踊りが7時半に終わると、花火が上がる9時までは夜店タイム。浴衣を着た子どもから、高校生、大人たちもそれぞれ目当ての屋台に並び、子どもたちは祭りの日にしかお目にかからないであろう食べ物、飲み物、おもちゃを買ってもらっています。
3連休の初日ということで、子連れの帰省者や高校生が友人たちを招いているようで、ふだんの静かな根雨の町と比べると、すごい賑わいです。
もう日はすっかり落ちて、屋台と提灯の明かりだけが人々の顔を赤く照らします。暑いけれど、みんな本当に楽しそう。
これを見ると、もう「祭りで地域を活性化し、関係人口の創出を」とか難しいことは言わない、言わない! 今日はただ祭りを味わいましょう。
ふと一本、メインストリートから町内に入ると、ぐっと静かに落ち着いて、街灯に集まる虫の羽音が聞こえるよう。玄関の引き戸を開けて網戸にしている家の茶の間の机がちらっと見えます。祭りに疲れたら、いったん家に入って麦茶でも飲み、また花火の時間になれば通りに出ていく…地元の祭りとはそんなものではありませんでしたか。
9時前、大きな音がしたら、一斉にみんな空を見上げます。花火600発の始まりだ!
みんな足早に花火の方へ歩いていきます。
ベストな見物場所は、日野川の鉄橋が見える空き地でした。知っている人は前から知っていたようですが、記者たちも出遅れていません。ほぼ最初から最後まで観ることができました♪
小さな星がたくさん散るような花火から大輪の花まで咲き誇り、見事なものでした。
「米子がいな祭りの花火は遠くからしか観られないけれど、ねう祭りの花火は距離が近いからすごいな」とは、記者の同僚の言。
そうですね~、地域の祭り、集落(自治会)の祭りの花火はこう、かえって立派なものだったりしますよね。
花火が終わった。今日はちょっとぜいたくに、米子まで特急やくもで帰ろう。
ほろ酔い気分、いえ、「気分」じゃなくて本当に、ほろ酔いで。
このほかにも日野郡ではまだまだ夏のイベントが続きます。
是非みなさんもいらしてください>>イベントカレンダー「日野軍夏の陣」
日野振興局 2023/07/19