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 つらい症状をひとりで我慢していませんか?

 更年期障がい相談支援センターでは、男女問わず県民のみなさまからの相談を受け付けています。

 更年期症状に悩まれている方、更年期症状と確証は持てないけれど「もしかして」と思われている方、誰かに相談したいけれど相談先や受診先が分からない方など、我慢せずご連絡ください。

【更年期障がい相談支援センター】

設置病院

鳥取県立中央病院

鳥取県立厚生病院

山陰労災病院

相談窓口の

名称

更年期障がい

相談支援センター

更年期障がい

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更年期障がい

相談支援センター

受付方法

電話・面談

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電話

受付時間等

(祝祭日除く)

水曜・木曜日

午前9時~12時

平日

午前9時~午後5時

月曜・水曜日

午後2時~午後4時

電話番号

0857-26-2271

(代表)

0858-22-8181

(代表)

0859-35-2080

(専用)


  

1.更年期とは?更年期障がいとは?

更年期:閉経前後の5年間のこと。

    閉経は平均50歳のため、45歳頃~55歳頃の10年間が一般的です。

更年期障がい:更年期に起こる症状の中で、日常生活に支障をきたすつらい状態。

※更年期に必ずしもつらい症状が起こるとは限りません。

 

 男性の場合、男性ホルモンは加齢とともに徐々に低下するため、女性のように一定の時期はありません。

 ですが、女性より長い期間にわたり身体的な症状や性機能に関連した症状が出ることがあります。ただ、一般的には女性と比べ症状が軽く気付かれないことも多いです。

2.更年期障がいの要因は?

 女性の場合、女性ホルモンであるエストロゲンが大きく揺らぎながら減少していくことが主な要因です。

 男性の場合も、男性ホルモンであるテストステロンの減少によります。

 これに、加齢などの「身体的要因」、成育歴や性格などの「心理的要因」、家庭環境・職場環境などの「社会的要因」の3つが影響しあって、更年期症状が現れると考えられています。

要因図

3.更年期障がいの症状は?

更年期には以下のように様々な症状が現れます。

特に、「疲れやすい」「肩こり、腰痛、手足の痛み」「汗をかきやすい」が多く自覚されています。

血管運動神経系  精神神経系 泌尿器・生殖器系  運動器官系 皮膚・分泌系 消化器官系

・ホットフラッシュ

(ほてり・のぼせ)

・動機・息切れ

・寝汗・発汗

・むくみ

・頭痛・めまい

・不眠

・不安感

・イライラ感

・うつ

・意欲低下

・月経異常

・尿失禁

・頻尿

・性交痛

・肩こり・腰痛

・背中の痛み

・関節痛

・しびれ

・手指の痛み・

 しびれ・変形

・のどの渇き

・ドライアイ

・乾燥感

・湿疹

・かゆみ

・食欲不振

・吐き気

・下痢・便秘

・胃もたれ

・胸やけ

・腹部膨満感


4.更年期症状のセルフチェック

重症度をセルフチェックすることができます。受診の目安としてみましょう。

 

■女性向け:SMIスコア(簡略更年期指数)

症状の程度に応じてチェックし、その合計点をもとに評価をします。

どれか1つの症状でも強く出ていれば、強に○をして下さい。

 印刷用→チェックシート(女性) (pdf:90KB)

症状
(1)顔がほてる 10 6 3 0
(2)汗をかきやすい 10 6 3 0
(3)腰や手足が冷えやすい
14 9 5 0
(4)息切れ、動悸がする
12 8 4 0
(5)寝つきが悪い、または眠りが浅い
14 9 5 0
(6)怒りやすく、すぐイライラする
12 8 4 0
(7)くよくよしたり、憂うつになることがある
7 5 3 0
(8)頭痛、めまい、吐き気がよくある 7 5 3 0
(9)疲れやすい 7 4 2 0
(10)肩こり、腰痛、手足の痛みがある
7 5 3 0

更年期指数の自己採点の評価法(合計点)
 0~25 点:上手に更年期を過ごしています。これまでの生活態度を続けていいでしょう。
 26 ~50 点:食事、運動などに注意を払い、生活様式などにも無理をしないようにしましょう。
 51 ~65 点:医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けた方がいいでしょう。
 66 ~80 点:長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう。
 81 ~100 点:各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、専門医での長期的な対応が必要でしょう。

 

■男性向け:AMSスコア(男性更年期障害質問票)

それぞれの答えに対して、症状がない場合1点、非常に重い場合5点というように症状の重さに合わせて点数をつけ、合計点で症状の程度を把握します。

 印刷用→チェックシート(男性) (pdf:94KB)

症状 なし 軽度 中等度 重度

きわめて

重度

(1)肉体的にも精神的にも調子が悪い
1 2 3 4 5
(2)関節や筋肉に痛みがある
(腰痛・関節痛など)
1 2 3 4 5
(3)発汗・のぼせ
1 2 3 4 5
(4)眠れない、眠りが浅い
1 2 3 4 5
(5)よく眠くなるし、しばしば疲れを感じる
1 2 3 4 5
(6)いらいらする、不機嫌になる
1 2 3 4 5
(7)神経質になった
1 2 3 4 5
(8)不安になりやすい
1 2 3 4 5
(9)やる気がない、無気力、
疲労感が取れない
1 2 3 4 5
(10)筋力の低下
1 2 3 4 5
(11)憂うつな気分、無力感
1 2 3 4 5
(12)自分のピークは過ぎたと感じる
1 2 3 4 5
(13)燃え尽きたと感じる、
どん底の状態だと感じる
1 2 3 4 5
(14)髭の伸びが遅くなった 1 2 3 4 5
(15)性的能力の衰え 1 2 3 4 5
(16)朝立ちの回数が減少した 1 2 3 4 5
(17)性欲の低下 1 2 3 4 5

訴えの程度
17 ~26 点:なし, 27 ~36 点:軽度, 37 ~49 点:中等度, 50 点以上:重度

 

各チェックシート:厚生労働省 更年期症状・障害に関する意識調査(結果概要) より

5.更年期障がい以外の病気の可能性

更年期にはさまざまな症状がありますが、他の疾患が隠れていることもあります。

他の疾患を発見し治療するためにも、症状がつらいときには我慢せず受診することが大切です。

 

(参考)女性医学ガイドブック 更年期医療編(2019年度版)より
症状
考えておくべき疾患 
肩こり
肩関節周囲炎、頚椎症、後縦靭帯骨化症、高血圧、冠動脈疾患
倦怠感
貧血、心疾患、糖尿病、甲状腺機能亢進症・低下症、肺結核
めまい
メニエル病、良性発作性頭位めまい症、貧血、不安障害、抑うつ障害
動悸
貧血、不整脈、甲状腺機能亢進症、パニック障害
ホットフラッシュ
甲状腺機能亢進症、不安障害、カルチノイド
発汗
甲状腺機能亢進症、パニック障害
不眠
抑うつ障害、不安障害、睡眠時無呼吸症候群
頭痛
片頭痛、脳腫瘍、脳血管障害
抑うつ
抑うつ障害、甲状腺機能低下症、認知症、アルコール依存症、脳梗塞
集中力低下
抑うつ障害、認知症
不定愁訴
身体症状症、病気不安症、抑うつ障害、不安障害
腰痛
腰部椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、子宮筋腫
下肢痛
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症
関節痛
変形性関節症、関節リウマチ

6.事業者の方へ

 更年期障がいは職場の理解を得ることが難しい現状があります。そのために昇進を諦める、仕事が継続できなくなり離職してしまう、といったこともあります。

 経済産業省の調査によると、女性の健康課題が労働損失や生産性の低下等へ影響を及ぼしていることを、70%以上の回答者が知らなかった・わからないと回答しています。男性更年期についてはなおさらと言えるでしょう。(参考リンク:経済産業省「健康経営における女性の健康の取り組みについて

 健康経営を目指す企業においては関心を高めている問題です。更年期についてリテラシーの向上・働きやすい環境の整備(テレワークや休暇制度など)により、休職・離職の防止、生産性向上、帰属意識の向上といった効果が現れることも考えられます。この機に、この問題に取り組んでみませんか?

 

 なお、鳥取県では、誰もが働きやすい職場環境づくりや女性の人材育成等に取り組む企業に対して、その経費の一部を補助しています。

 >>>女性活躍に取り組む企業支援補助金

 

(参考:県職員向けの更年期休暇制度)

 鳥取県では、更年期症状による不調を抱える職員への支援のため、令和5101日に特別休暇を新設しました。

 その際のアンケートによると、更年期症状の経験は女性の41%、男性の31%があると回答し、職場・社会の理解促進を求めていることが分かっています。

 概要リンク:更年期特有の不調を抱えて働く県職員に対する支援について

  

7.更年期障がい医療提供体制

 更年期障がい医療提供体制を整えるため、拠点病院・地域拠点病院を指定しました。

 ●拠点病院:鳥取大学医学部附属病院

 ●地域拠点病院:(東部)鳥取県立中央病院 (中部)鳥取県立厚生病院 (西部)山陰労災病院

 地域拠点病院は標準的な治療では病態が安定しない患者等の診断、治療、管理などを行うほか、かかりつけ医と連携を取りながら支援を行います。また、更年期障がい相談支援センターを設置し、更年期症状にお悩みの方からの相談を直接受け付けます。

 拠点病院は、地域拠点病院やかかりつけ医では対応が難しい患者の診断・治療等を行うとともに、医療・相談対応の質向上を図る研修・カンファレンスを行うといった、ネットワークの中核を担います。

 拠点病院・地域拠点病院・かかりつけ医が連携を取り合い、更年期症状にお悩みの方の支援を行っていきます。

医療提供体制図

  

8.セミナー情報

  

関連リンク

●厚生労働省

  • スマート・ライフ・プロジェクト内特設ページ
  ・「女性の更年期障害って?
  ・「骨粗しょう症予防 骨活のすすめ

●公益社団法人日本医師会:小冊子『女性がいきいき生きるコツ』「更年期障害」の正しい知識と適切な対処を

●一般社団法人日本女性医学会:よくある女性の病気【更年期女性に認められる症状】

●公益社団法人日本産科婦人科学会:更年期障害

●一般社団法人日本内分泌学会:男性更年期障害(加齢性腺機能低下症、LOH症候群)

 

  

最後に本ページの担当課    鳥取県福祉保健部
             健康医療局 健康政策課

    住所  〒680-8570
             鳥取県鳥取市東町1丁目220
    電話  0857-26-72270857-26-7227    
    ファクシミリ  0857-26-8726
    E-mail  kenkouseisaku@pref.tottori.lg.jp

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