第1回(プロジェクト発進)
第2回(材料・道具編)
大変お持たせしました。3回目となる今回は、カタチになります!!
溜枡(ためます)の仮組までの様子をお伝えします。
遺跡の資料を参考に、材木を加工していきます。
(使用する材木)
道具は数々の伝統的なものを使います。
当時と同じように、出来るだけ機械を使わず手作業で進めていきます。
(大工道具類)
ちょうなで木材の表面を削ります
(加工された木の表面(ちょうなの跡))
当時の手法を想定して加工していきます。
木の目に沿って割り、中をくり貫き、木樋(もくひ:木製の水路)の溝を作っていきます。
木材を木の目に沿って割ります
溝を突きます
柱の枘穴(ほぞあな)も手作業で進めます
ようやく材料の加工が終了しました
(加工された材木の数々)
溜枡(ためます)の部材を組み立てていきます。
先ずは土台の部分を組みます
(土台が組み上げられた状態)
次に柱を立てていきます
木樋(もくひ)も添えて、軸組(木の骨組み)の完成です。
最後に側板を差し込んでいきます
4面に側板を差し込み、溜枡(ためます)が組み上がりました。
木樋(もくひ:木製の水路)は、実際は何メートルもある長い材ですが、
今回は展示のために短くしてあります。
番付(ばんづけ:組み付け位置を表した文字)
も現物通りリアルに再現
遺跡として出土された木材は腐朽状態にあり、元々の形を失っています。
落書きされたこの青い線は腐朽された状態を再現するために描いたものです。
次回は、発掘された遺跡の様に腐朽加工。リアルさを再現し完成の予定です。
お楽しみに!