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ロビー展示

「第3回木器の優品おひろめ展覧会」開催のお知らせ

  鳥取西道路関連の調査で出土した木製品のうち、保存処理を施した優品を当センターのロビーで公開する企画展示の第3弾を、令和6年8月1日から開催しています。
 今回は、食器類、腰掛、紡織具(ぼうしょくぐ)の3つのテーマで展示しています。腰掛はタイプの違うものを3つ展示しており、復元品もあわせて、なかなかの迫力です。是非ご覧ください。

 

             ロビー展の様子

 

             腰掛の展示


木器の優品おひろめ展覧会をリニューアルしました

 ロビー展示をリニューアルしました。題して「第2回木器の優品おひろめ展覧会」。引き続き、鳥取西道路関連の発掘調査で出土した大量の木製品のうち、保存処理の終了した優品を公開します。
 今回の目玉は、青谷横木遺跡(あおやよこぎいせき、鳥取市)から出土した木製はそう(写真3)。国内で3例しか出土しておらず、その中でも全体の形状がわかる唯一の逸品です。この他にも、松原田中遺跡(まつばらたなかいせき、鳥取市)の弥生時代前期の木製品の水漬け場から出土した木製鍬先の未成品や、同じく松原田中遺跡から出土した花弁高杯なども展示しています。会期は令和6年7月末までです。是非お越しください。
 また現在、展示替中の常設展示と企画展示は、5月10日(金)から御覧いただけます。こちらもどうぞご期待ください。

展示状況1

(写真1)展示状況1

展示状況2

(写真2)展示状況2

木製はそう

(写真3)木製はそう


木器の優品おひろめ展覧会が始まりました

 令和6129日から埋蔵文化財センターのロビーにて、鳥取西道路の発掘調査で出土した木器を展示する第1回「木器の優品おひろめ展覧会」が始まりました。

 発掘調査で出土した木器は随時保存処理を行っていますが、この展覧会は保存処理を終えた木器の中でもえりすぐりの優品を、いくつかのコーナーに分けてお披露目するものです。

今回は

  • 「農具」のコーナーでナスビ形曲柄鍬(なすびがたまがりえぐわ)と組合せ平鋤(くみあわせひらすき)(写真1)を5点、
  • 「容器」のコーナーで合子(ごうす)の蓋(ふた)、スライド式の蓋が付く容器、槽(そう)(写真2)を合わせて5点、
  • そして「これ何だ?」のコーナーで用途不明の謎の木器を2点、

展示しています。

 今後数か月おきに展示品を入れ替えますので、お見逃しなく! 

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(写真1)農具

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(写真2)容器


「倉吉市石塚周辺の遺跡紹介」を開催中

【終了しました】

 現在、当センターのロビーで「倉吉市石塚周辺の遺跡紹介 -石塚廃寺東遺跡と大鴨遺跡-」を開催しています。

 鳥取県中部に位置する石塚廃寺東遺跡及び大鴨遺跡(いずれも倉吉市)は、奈良時代に創建された石塚廃寺の隣接地に位置する遺跡で、一般国道313号(倉吉関金道路)の改良工事に伴って発掘調査が実施されました。

 発掘調査によって、奈良時代には石塚廃寺の東側に流路が流れていたこと、その流路の岸辺付近でお祓(はら)いが行われていたことが明らかになりました。

 展示では、石塚廃寺で使用されていたと考えられる軒丸瓦や軒平瓦(建物の軒先に使われた文様のある丸瓦や平瓦)、同時代の土器や土製品、斎串(いぐし)や人・馬を模したお祓いに使われた木製の道具などおすすめの逸品を展示しています。

 ぜひ、ご来館ください。

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展示の様子

[令和5年9月掲載]


大桷遺跡の名品

 大桷遺跡から出土した墨書土器(ぼくしょどき)や古銭(こせん)などの逸品を展示しています。

 また、「出土品からみた道の祭祀 -青谷横木遺跡の木製祭祀具-」も開催していますので、併せてご観覧ください。

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ロビー展示の様子

[令和5年6月掲載]


「出土品からみた道の祭祀」「甘く見るなよ!お砂糖の力」開催中!

 令和4年11月25日(金)から、当センター入口ロビーで、「出土品からみた道の祭祀 -青谷横木遺跡の木製祭祀具-」を開催しています。
 これは、12月10日(土)に開催した古代山陰道特別講演会「古代の道の祭祀」に関連し、現在当センターが進める鳥取市青谷地域の古代山陰道の発掘調査を始めるきっかけともなった鳥取市青谷横木遺跡から大量に出土した木製祭祀具と、遺跡で見つかった古代山陰道との関連を紹介するものです。

 青谷横木遺跡の木製祭祀具の特徴として、「馬形(うまがた)」と呼ぶ馬をかたどった木製祭祀具が特に多いことが挙げられます。こうした傾向は道路や交通に関わる遺跡で見られます。青谷横木遺跡は古代山陰道が青谷平野東側の急峻な丘陵の麓に位置することから、当遺跡の木製祭祀具は道に関わる祭祀に関連したものと考えられます。
 また、同時開催として、「甘く見るなよ!お砂糖の力」を展示しています。これは、当センターが取り組んでいる「トレハロース」を使った出土木製品の保存処理方法について紹介するものです。食品に使われる糖の一種「トレハロース」が、出土品の保存処理にどのように使われているのか分かりやすく解説していますので、合わせて御覧ください。

 
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ロビー展示の様子


「出土品からみた道の祭祀」を開催中です!

 令和4年11月14日(月)の記事で御紹介した青谷横木遺跡(鳥取市青谷町)では、高速道路建設に伴う発掘調査事業で、多種多様な2万点を超える木製祭祀具が出土しました。出土点数の多さから全ての木製祭祀具を発掘調査事業の期間に十分に整理しきれなかったため、当センターでは平成30年度から木製品の保存処理や図化といった再整理事業を進めています。再整理の過程でみつかった新たな発見は、ホームページ等でその都度、御紹介しています。
 11月25日(金)からは、「出土品からみた道の祭祀」と題し、古代山陰道が見つかった青谷横木遺跡(鳥取市青谷町)の木製祭祀具を当センター入口ロビーにおいて展示中です。

 ぜひ、御来館ください!

 

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スチームを使った木製祭祀具クリーニング作業


「3Dプリンター」で遺跡を見てみよう!

 鳥取県埋蔵文化財センターでは、令和4年7月29日からロビー展示「3Dプリンターで見る遺跡」を開催しています。
 様々な三次元データを立体的に造形できる「3Dプリンター」。当センターでは、令和2年度に航空レーザー測量の成果を元に、「狗尸那(くしな)城」(鳥取市鹿野町)の1/400スケールのジオラマを作成し、その原型作成に3Dプリンターを活用しました。このジオラマは、木々に覆われて全貌がわかりにくい城の様子が一目でわかると好評をいただいています。当センターでは昨年度、入手しやすくなった3Dプリンターを導入し、航空レーザー測量や写真による三次元計測のデータを元に、遺跡や遺物を立体的に造形して活用を図る試みを行っています。
 遺跡の測量データを3Dプリンターで造形する場合、適しているのは「山城」と「古墳」です。どちらも大きいうえに、ほとんどの場合草木に覆われており、現地に行っても見通しがきかず遺構がわかりにくく、全体がつかみづらい構築物です。これを3Dプリンターで打ち出してみると、一目瞭然、全体像が明らかとなり、しかも前後左右上下、あらゆる方向から観察することもできます。例えば、山城であればどちらの方向からの攻撃を意識しているのか、これまで図上あるいはパソコンの画面でしか確認できなかった事も、実際に目で見て検討できるのです。今回は、全国で初めて「つづら折り」の道路跡が見つかった養郷宮之脇(ようごうみやのわき)遺跡の「古代山陰道」も3D化しており、急斜面をジグザグに道路を通している状況がよく分かります。こうした立体物は、無限の可能性を秘めている、と言ったら大げさですが、今後幅広い活用が可能で、当センターとしても活用方法を検討していきたいと考えています。
 なお、展示室では、こうした文化財に関わるデジタル最新技術を紹介した企画展示「文化財の三次元計測」を開催しています。会期はどちらも8月26日(金)までです。開館時間は平日9時から17時ですが、8月20日(土)午後(13時から17時)は特別開館しておりますので、どうぞ御来館ください。

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ロビー展示の様子


「いにしえより伝わる日本の履物~下駄~」のご案内

 令和4年1月21日に当センターのロビーの一画で、下駄の展示を始めました。日本の伝統的な履物である下駄は、古墳時代の中ごろ(約1500年前)に中国大陸から日本に伝わりました。今回は鳥取市・青谷横木(あおやよこぎ)遺跡から出土した奈良・平安時代の下駄と、米子市・米子城跡(よなごじょうせき)から出土した、江戸・明治時代の下駄を9点展示しています。
 今でこそ下駄は庶民の履物という感覚がありますが、日本に伝わってきたころの下駄は祭祀に使われるような特別な履物でした。それから時代を経て官人、僧侶、富裕層にひろがり、庶民層にまで普及したのは江戸時代に入ってからのことです。
 足を乗せる木製の台に、鼻緒(はなお)を通す3つの穴があき、裏に2枚の歯が付くという下駄の形は、古墳時代から現代にいたるまで大きく変わっていません。一つ大きな違いといえば、奈良・平安時代ごろまでの下駄は、つま先側の鼻緒を通す穴の位置が左右のいずれかに偏っているものが多く、靴と同じように左右がありましたが、平安時代の終わりごろ(約900年前)になると、ほとんどが現代の下駄と同じように真ん中に穴があくようになります。簡単に左右を履き替えることができますし、大量生産にも向いており、時代のニーズに合わせて形が変化していることがわかります。

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展示中の下駄

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つま先側の穴が右に偏ったもの(奈良・平安)

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つま先側の穴が真ん中にあいたもの(江戸)


「現代に生きる鳥取の木の文化」のご案内

 当センターでは、入口ロビーの展示を数カ月に1度入替えており、定期的に鳥取西道路関係の調査で出土した木製品で、新たに保存処理したものを中心に展示をしています。
  令和4年1月17日から開始した今回の展示では、古代から近世にかけての下駄と約2700年前の神代(じんだい)ケヤキを材料として県内の木工職人さんに作っていただいた作品を紹介しています。
 この内、神代ケヤキは、本高弓ノ木(もとだかゆみのき)遺跡(鳥取市)の縄文時代晩期の河道から出土した長さ11m、直径1mの巨木で、当センターの展示室前に輪切りにしたものを展示しています。この木材の一部を使って、日南町の中村建治さん(白谷工房)と河原町の藤本かおりさん(工房このか)に作品を作っていただき、ご寄贈いただきました。
 中村さんは、寄木で作ったアクセサリー類が全国的に人気で、今回は丸を基調としたデザインのイヤリングやピアス、ネックレスを製作していただきました。藤本さんは、木工だけでなく、漆塗りも行われており、青谷上寺地遺跡の花弁高杯をモチーフにした作品などを製作していただきました。いずれも、神代ケヤキの濃い褐色や木目によって落ち着いた感じの作品で、実際に各工房で販売されています。
 是非、実物を見ていただき、鳥取のいにしえの木材と現代の木工職人とのコラボレーションをお楽しみください。

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全体の展示

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「現代に生きる鳥取の木の文化」

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中村建治さんの作品

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藤本かおりさんの作品

イベント等の申込

令和6年度鳥取まいぶん講座申込(4月18日(木)~募集開始)


刊行物の御購入


センター紹介

 久松山地域は戦国時代以降鳥取城が築かれ、鳥取藩32万石の中心地でした。現在でもこの地域は県庁があり、行政の中心地となっています。

 しかし、戦国時代から遡ること約800年前の奈良時代、県庁から4キロほど離れたこの国府町に国史跡因幡国庁(現在の県庁にあたるもの)がありました。今ではひっそりとした田園地帯ですが、因幡三山(甑山(こしきやま)、今木山(いまきやま)、面影山(おもかげやま))に囲まれ、当時の面影を残す万葉の歴史と古代の出土品にあふれた万葉の里となっています。
 この歴史豊かな万葉の里の一角に埋蔵文化財センターはあります。


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