2010年2月24日
今、山里にも梅の香りが漂い、華やかな春の足音が直ぐそこに聞こえるようになりました。 少し前まで冬枯れた野山で目立つのは、鮮やかなヤブツバキの花とアオキの実でした。
われわれの目には珍しくもないありふれた日本原産の植物ですが、冬のさなか、濃い緑の葉に浮き立つ鮮烈な赤色は、これを初めて見たヨーロッパの人々に極めて強い印象を与えたようです。 ツバキ(薮椿:ヤブツバキ) Camellia japonica 学名は「日本のカメリア」、18世紀にヨーロッパに伝えられました。冬の彩りに乏しいかの地で「冬のバラ」とも称えられ大流行したそうです。 オペラ「椿姫」のヒロインが身に付けたように人気のある花でしたが、寒冷なヨーロッパでは栽培が難しかったとのことです。 アオキ(青木)Aucuba japonica 「日本のアオキバ」、雌雄異株。1700年代後半、イギリスに初めて移入されたものの雌株のみで実が付かず、プラントハンターのフォーチュンが1860年に日本で手に入れた雄株により、約1世紀を経てようやく待望の実を付けたとされています。引き裂かれた男女の仲、悲劇の恋がようやく・・・
ツバキ(薮椿:ヤブツバキ)
Camellia japonica 学名は「日本のカメリア」、18世紀にヨーロッパに伝えられました。冬の彩りに乏しいかの地で「冬のバラ」とも称えられ大流行したそうです。 オペラ「椿姫」のヒロインが身に付けたように人気のある花でしたが、寒冷なヨーロッパでは栽培が難しかったとのことです。
アオキ(青木)Aucuba japonica 「日本のアオキバ」、雌雄異株。1700年代後半、イギリスに初めて移入されたものの雌株のみで実が付かず、プラントハンターのフォーチュンが1860年に日本で手に入れた雄株により、約1世紀を経てようやく待望の実を付けたとされています。引き裂かれた男女の仲、悲劇の恋がようやく・・・
日本原産で見慣れたものでも、園芸植物として欧米で改めて評価された植物には、アジサイやヤマユリ、ギボウシなど他にも沢山あります。
素朴な東洋の花が欧米で大輪や八重咲に改良される例が多く見られます。 豪華で派手好みの彼らの感性を否定するものではありませんが、ひいき目といわれようとも、茶室の一輪の花に美を求める日本の文化に軍配を上げたくなります。(自然保護監視員 浜辺正篤)
中部総合事務所環境建築局 2010/02/24 in 県立自然公園,国立公園,植物,中国自然歩道,野鳥
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