2010年4月6日島根県のまき網船によって島根半島10マイル沖で珍しいタコが漁獲されました。
体が大きくブヨブヨとしている
吸盤が一列に並ぶ
山陰海岸学習館の和田さんのご協力のもと、下の特徴を元に調べたところ「カンテンダコ Haliphron atlanticus Steenstrup,」というタコであることが分かりました。このタコは通常、太平洋側の水深200から400メートルのやや深い場所に生活しており、なぜ日本海の沿岸で漁獲されたのかはわかりません。最近は、リュウグウノツカイが多数目撃されており、海の異変を告げる深海の魚介類がまた一つ現れたと言えます。なお、サンプルは山陰海岸学習館で詳細に調べて頂くことになりました。
サンプルの詳細
期日:22.4.6(火)
捕獲者:漁業者
外套長:35cm
椀長:50cm
吸盤の数:26~30個程度(先端部が切断されているため推定)、吸盤が基部で1列、端部で2列に並ぶ
外見:柔らかく、ゼラチン状傘膜が腕の先端近くまで発達している