雪で白くなったスギの木は、粉砂糖がかけてあるお菓子のように見えます。
さて、今回は今だから見つけやすいヤドリギの紹介です!
葉っぱを落としてしまった樹の枝に、何か丸いものがついているのを見かけたことはありませんか?それは、きっとヤドリギです。
ヤドリギはヤドリギ科ヤドリギ属の常緑樹です。ヨーロッパのほうでは
薬や神聖な木として、今でもクリスマスの飾りとして使われています。
この木、なんと木に寄生して生きているのです!(正確にいうと半寄生)
自分の葉っぱで光合成を行い、地面からの栄養は宿主さんからもらっています。
鳥に食べられて移動したヤドリギの種は、糞として落とされます。その際に枝に引っかかりやすいよう、実にはネバネバした成分が含まれています。
木に寄生して生きるヤドリギですが、どんな木でもいいわけではないようです。
ヤドリギが寄生できるのは、ミズナラやブナ、エノキのような大きな木。小さい木だと、共倒れ…、ということになりかねませんものね。
大きな木が街中では少なくなっている今、ヤドリギが生きられる生活範囲も狭くなりつつあるようです。
日野振興センター 2012/01/24