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「しぜんの宝箱」自然保護監視員だより

    清らかな水、深い緑、露に輝く花々…。鳥取県日野郡の自然はまるで宝箱のようです。
 ここには、大山隠岐国立公園、比婆道後帝釈国定公園、奥日野県立自然公園、神戸上県自然環境保全地域があり、とても自然豊かな地域です。また、サクラソウやブッポウソウ等、希少な動植物も多く生息しています。
 自然保護監視員の藤原文子が、活動を通して魅力いっぱいの日野郡の自然を楽しく紹介していきます!
  

2012年8月20日

ボートマン(マツモムシ)

  車の窓を開けて運転していると、あま~い香りが鼻をかすめます。秋の七草の一つ、クズが花を咲かせています。

 さて、今回は英名ボートマン。マツモムシを紹介します!

 大山隠岐国立公園内に、木谷沢と呼ばれる渓谷があります。
 そこは以前、岩にコケが生えていて、大変美しい場所だったのですが、現在は台風の影響を受けて姿を変えてしまっています。

 先日、職場の方から「あれから木谷沢は、どうなっとるだ?」と質問があり、そういえば最近パトロールしてないなぁ、ということで様子を見に行ってきました。
 
 その途中、養殖場の後と思われる古いイケスの中をのぞいてみると、誰か養殖してるのか?と思われるほど立派なオタマジャクシが沢山いました。(ウジャウジャ…)

 そこに、ちょうど大きさも姿も似ているハエのような虫が、水中でひっくり返っていました。死んでる?と思ったのですが、動いているではありませんか!それも脚を使って泳いでいます。びっくりです。

 事務所に戻り、調べてみると「マツモムシ」という水中昆虫でした。英名「ボートマン」。泳いでいる姿がボートをこいているように見えるからとのこと。


■マツモムシ(カメムシ目マツモムシ科)
水中では背泳ぎ、飛ぶ時はひっくり返る。水の動きがない場所を好み、
池や沼、水溜りに生息している。

 マツモムシの食事は、小さな魚や昆虫で、ストローのような口を身体に突き刺し、体液を吸うようです。だから、オタマジャクシが沢山いるイケスにいたのですね。
 素手で捕まえると刺されて、ハチのような痛さが数日続くのだとか。(コワ~)

 生まれて初めて見たマツモムシ。知っているようで、まだまだ知らないことだらけの自然界。素敵な出会いが沢山あって、改めてその素晴らしさに感動しました。

日野振興センター 2012/08/20

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