2013年9月30日
暑い夏が終わり、ようやく秋らしい涼しい季節になりました。鳥取県中部地域のあちらこちらでは稲刈りが終わりに近づき、稲がはぜ掛けされ、畦には彼岸花が咲き誇っています。 9月中旬に船上山の鱒返しの滝を訪れました。船上山には、大きな滝が3ヶ所あります。屏風岩を流れ落ちる雄滝と雌滝を総称して千丈滝と呼び、残りの一つが鱒返しの滝です。今回は気軽に訪れることができる鱒返しの滝について紹介します。 鱒返しの滝は勝田川支流にあり、大山隠岐国立公園の特別地域内にあります。
鱒返しの滝 周辺地図 鱒返しの滝へは、船上山ダムの上流の鱒返し滝橋からスタートします。この橋の近くに駐車スペースがありますので、車を止め、谷沿いの遊歩道を500m登ったところの滝見台を目指して歩きます。 鱒返し滝橋を渡るとすぐに入口看板があるので左に入っていきます。 鱒返し滝橋 入口看板 それからしばらく杉並木の斜面をくねくねと登っていきます。途中、ツリフネソウやミズヒキが道沿いに咲いていました。
杉並木の遊歩道 形が帆掛け船のように見えるツリフネソウ
紅白の水引に似ているミズヒキ 入口から5分ほどで千丈滝と鱒返しの滝の分かれになります。看板を左に折れて、川のせせらぎを聞きながらさらに進みます。途中、ツクツクボウシの鳴き声が響いていました。 千丈滝と鱒返しの滝の分かれ 登り坂を歩き、汗をかき始めたころに木柵が見えてきます。木柵を過ぎるとすぐに滝見台に到着します。 木柵 滝見台は間近
滝見台から望む鱒返しの滝 息の上がった私を待ち受けていたのは、絶壁を這うように流れ落ちる滝でした。滝の音を聞き、木々の緑・滝の白い飛沫・青い空・太陽の日差しを目で感じてさわやかな気持ちになりました。この鱒返しの滝は、一気に落ちるのではなく、岩の上を水が這うようにゆっくりと流れて滝つぼに入っていきます。木々に遮られ見えづらいですが、滝つぼからさらに下にも滝があるのがうかがえます。案内看板によれば、滝は3段で上段の高さは47mと書いてあります。倉吉パークスクエアの木造アトリウムの高さが42mですので、同じ位の高さの滝になります。この滝は約110万年前に大山の噴火で出来たとも書いてあります。 鱒返し滝橋から滝見台まで15分程と気軽に訪れることができますが、途中道が狭いところもあるため特にお子様連れの方は十分注意が必要です。 鱒返しの滝の上端は、広いテラスのようになっており、一枚岩渓谷と呼ばれる渓谷が広がっています。 滝見台から一枚岩渓谷まで15分程度で到着しますが、ロープ場や急斜面や急階段があるため特に注意を要します。
滝見台から一枚岩渓谷に向かうロープ場 滝の上端の一枚岩渓谷 登山途中に珍しい光景を見ました。真っ直ぐに伸びた木はどこに根を張っているかと思えば・・・巨岩の上に根を張っていました。
この真っ直ぐ伸びた木は一体どこから生えているのか?
巨岩の上に根を張って育っていました ちなみに、鱒返しの滝の水は、勝田川に合流し船上山ダムの中に入ります。船上山ダムで貯められた水は勝田川流域の水田の用水などに利用されています。9月の上旬には船上山ダムでカヌーやイカダを漕ぐ子どもたちで賑っていました。 9月上旬の船上山ダムの様子 秋が深まってくると紅葉が待ち遠しくなります。10月下旬から11月にかけて紅葉と滝のコントラストが楽しめることでしょう。ハイキングに出かけるには最適のコースだと思います。 船上山関係の過去の記事はこちらから参照ください。 2013年5月28日 2013年2月19日 2012年7月17日 2011年4月18日 2010年12月24日 2008年8月18日 記事内の背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものであり、カシミール3Dソフトで作成しています。
中部総合事務所環境建築局 2013/09/30 in 国立公園,植物
中部総合事務所 環境建築局 環境・循環推進課
(自然公園担当) 電話:0858-23-3276 Fax:0858-23-3266
(野生鳥獣・狩猟免許担当)
電話:0858-23-3153 Fax:0858-23-3266
このページの見方
・記事のタイトルをクリックすると、全文が表示されます。
・「トップページ」をクリックすると、記事の一覧に戻ります。
・カレンダーの日付をクリックすると、その日の掲載記事が表示されます。 (※ただし、選択できるのは下線がある日のみです。)
・カテゴリーの項目をクリックすると、そのカテゴリーに分類された記事が表示されます。
Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000