かつて日野郡は日本有数の製鉄地として中心的存在でした。現在「たたらの楽校根雨楽舎(日野町根雨)」、「たたらの楽校大宮楽舎(日南町印賀)」で、たたらの歴史や製鉄法についてわかりやすく解説したパネルや実物等を展示しています。
このたび、根雨楽舎に新たな目玉となる資料を展示した『日野町民俗資料館分館』が10月15日にオープンしました!
「たたらの楽校根雨学舎」の裏庭に建設された分館の前でテープカット。
伯耆国たたら顕彰会佐々木幸人会長は、「資料に展示物が加わり、皆様の力でここまでこれました」とごあいさつ。
そう!資料館の見所は、「都合山たたら高殿(たかどの)」の模型です!
この高殿模型は、昔、島根県安来市の和鋼博物館に置かれていたもの。長い間、倉吉の齋江彰宏さん宅に置いてあり、2年前に資料整理の時に発見。「都合山たたら高殿」ということで顕彰会が譲り受け、時を経て都合山の地元に展示することができました。
この高殿、日本で一番古い模型で、当時の造りが正確に再現されているそうです。
高殿がやってきたときは傷みがひどかったのですが、顕彰会メンバーや高殿に興味をもった有志の方が根気よく修理をされました。
※修理の様子は、こちらをご覧ください。↓
「日野ごよみ
2013年1月29日きみはたたら製鉄高殿模型のビフォーアフターをみたか。」
「日野ごよみ
2012年6月21日きみはシュールな“たたら製鉄高殿模型”をみたか。」
材料も本物と同じクリの木などを使用、縮尺も10分の1の大きさです。
高殿の内部も臨場感たっぷり。人形も根雨とたたらに魅せられた倉吉の作家が作られたもの。
この人形の表情がとってもかっこいい!火で舞い上がるススと、火が入ったたたら場の極暑を現した表情だそうです。
※表情については、近日きみみたシリーズに登場!こうご期待!!
その他、都合山たたらの詳しい解説資料も展示されています。
日野郡のたたらの歴史を間近に見られる資料館です。
日野町の新たな人気もんになること間違いなしです!
日野町民俗資料館分館
・場所:たたらの楽校根雨楽舎
・開館日:土、日、祝日
・リンク先:伯耆国たたら顕彰会公式HP→
「たたらの里」
(by 中山間地域振興担当 K )
日野振興局 2013/10/17