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「しぜんの宝箱」自然保護監視員だより

    清らかな水、深い緑、露に輝く花々…。鳥取県日野郡の自然はまるで宝箱のようです。
 ここには、大山隠岐国立公園、比婆道後帝釈国定公園、奥日野県立自然公園、神戸上県自然環境保全地域があり、とても自然豊かな地域です。また、サクラソウやブッポウソウ等、希少な動植物も多く生息しています。
 自然保護監視員の藤原文子が、活動を通して魅力いっぱいの日野郡の自然を楽しく紹介していきます!
  

2015年1月30日

ミノムシはどこへ?

 1~2月が一年で最も寒い時期。雪が降る日が続きますが、あと一ヶ月すれば寒さも緩んできます。もう少しの辛抱ですね。

 さて今回は、ミノムシを紹介します!

 今は狩猟のシーズンなので、適正に猟が行われているかパトロールしていると…。



 ウメの花のつぼみを見つけました。まだ小さいですが、もう少ししたらよい香りをさせてるのでしょうね。ウメの花の香り、大好きです。

 実は、ウメの原産地は中国なんですよ。大陸から日本に持ち込まれ、今ではすっかり定着しています。



 そこにミノムシが着いていました。
 
 ミノムシはミノガ科のガの幼虫の総称で、日本に20以上の種が属しています。その中で代表的なミノムシは、オオミノガです。

 オオミノガの幼虫は果樹の葉を食べてしまうので、それを駆除しようと、中国からオオミノガヤドリバエが持ち込まれました。

 オオミノガヤドリバエは、オオミノガが食べる葉に卵を産み付け、それをオオミノガが一緒に食べることによって体内に入り込み、孵化した幼虫はオオミノガを食べて大きくなっていきます。
 
 もしろん、寄生されたオオミノガは死んでしまいます。

 調べてビックリしたのですが、西日本を中心にオオミノガは絶滅しかかっているのだとか!
  どうりで最近、見かけないはずです…。
 
 今までは、きれいだとか便利という理由で外国の生き物が安易に国内に持ち込まれてきました。
 それによっていろんな影響が、現在表れています。

 身近なウメやミノムシを見て、人の活動が生態系へ与える影響というのを考えさせられました。 
  

日野振興センター 2015/01/30

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