3月に入って、春の訪れをあちらこちらで感じることができるようになってきました。
とはいっても、これはあくまで里での話。これは3月5日の鏡ヶ成(江府町御机)の様子ですが、一面の雪景色で、どこにも春を感じることはできません。
しかし実は春の観光シーズンに向けて、3月に入ってから急ピッチで除雪作業が進められているのでした。今回は、気になる除雪作業の様子を特別にご紹介します。
こちらは、主要地方道倉吉江府溝口線の鏡ヶ成から新小屋峠方面へ向かう道。入口は本当に道路なのかも分からない感じですが、果たしてこの先はどうなっているのでしょうか。
少し進むと、閉鎖用ゲートが見えてきました。この正面の道が倉吉・関金へと続いているはずですが、先が全く見えません!積雪は2メートル50センチはありそうです。
実際に除雪作業中の現場を見るため、今度は一般県道大山上福田線を鏡ヶ成から岡山県境方面へと向かいます。
向かう途中に見上げた先には巨大な雪庇(せっぴ)がせり出し、「もしもこれが落ちてきたら・・・」と少し不安になりました。
この頃には雪がますます激しく降ってきて、決して薄着で臨んだわけではありませんでしたが、完全防備の格好で来なかったことを悔やんだのでした。
しばらく進むと、作業中のロータリー除雪車の姿が見えてきました。作業は安全性や効率性等を考慮して、県保有の一番大きなタイプの除雪車2台以上で行っています。
こちらは、片道分の除雪が済んだところを更に少しずつ広げていっているところ。かなり遠くまで雪を飛ばしているのが分かります。
もう一台は、今まさに道無き道を進んでいるところ。
少しずつ前面の雪を上部から取り除き、徐々に下まで除雪するという、本当に集中力と高度な技術を必要とする作業が続けられているのです。
現業技術員の方がとても頼もしく思え、機械に乗車されている姿は別人のようでしたよ!
少しずつ車体の向きを変えながら、慎重に作業は進められます。こんな雪の中でいったい何を目印にしているのかなと思うのですが、センターラインが見えてくると大きな目印になるそうです。
この除雪作業、一日にどのくらい進むのか気になるところですが、その年の積雪によって大きく異なるとのこと。因みに今シーズンは例年よりやや少なめの積雪らしいです。
気になる除雪作業の進捗状況については、改めてレポートしたいと思います。その際は、せめて雪は降らないといいのですが。
日野振興局 2015/03/06