高次脳機能障がいとは、交通事故などの脳外傷、脳出血・脳梗塞などの脳血管障害により脳の一部が損傷を受けることで生じます。
記憶力、注意力、計画性などの能力の低下、感情のコントロールが苦手になるなど、日常生活にさまざまな問題が起こってきます。
見た目には障がいがないように見えるためになかなか周囲の理解が得られず、誤解を受けることも多く、外見からはわかりにくいのが特徴です。
1.高次脳機能障がいの症状
記憶障がい |
ものの置き場所を忘れたり、新しいできごとを覚えていられなくなること。
そのために何度も同じことを繰り返し質問したりする。 |
注意障がい |
ぼんやりしていて、何かをするとミスばかりする。
ふたつのことを同時にしようとすると混乱する。
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遂行機能障がい |
自分で計画を立ててものごとを実行することができない。
人に指示してもらわないと何もできない。
行き当たりばったりの行動をする。
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(社会的)行動障がい
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感情のコントロールができない。
相手の気持ちを理解せず、自分勝手な振る舞いをする。
ものごとに固執する。
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2.高次脳機能障がい患者の困りごと
ささいな事で感情的になることが増えた。
近所付き合いが下手になった。
うそつきに思われ友達を無くした。
自分が間違っていても、すぐ、他の人のせいにする。
金銭感覚がおかしくなり、浪費癖がついた。
仕事が続かない。
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