この漁業は、クラゲを餌として古くから行われていたが、餌を集魚効果のあるオキアミへ変えたり、漁具を工夫するなどの改良を加えながら現在に至る。
- 漁期 周年(ただし、中部地区では6~7月は自主規制)
- 漁獲物 ウマズラハギ
- 漁場 水深40~80メートルの人工魚礁及び天然礁
- 漁具の構造 漁具は、身網と魚捕網からなり、身網の上部にかえり網を設ける。網地を図のように用い、左右を縫い合わせて筒状にし、中に竹で作った直径160~170センチ程度の輪を入れて作成する。
- 漁法 3トン前後の漁船で1人従事する。操業は夜明けから午後3時まで。漁場に着くとタマネギ袋に入れたアミエビのブロックを網の中へ取付け、潮の流れを考慮しながら瀬の中へ設置する。網は、魚が入りやすいように寝かせ傾向にし、できるだけ瀬に沿って設置する。1回の操業時間は、魚が餌を食いつくさないまでの、40~60分程度で揚網する。漁具は3セット使用し、順次操業していく。