腸管出血性大腸菌症では、腹痛・下痢・血便・発熱などがみられます。
腸管出血性大腸菌に汚染された飲食物を食べたり飲んだりすることで感染します。また、腸管出血性大腸菌が存在する糞便から、手指を介して菌が口に入って感染することもあります。
大腸菌は家畜や人の腸内に常在し、ほとんどは無害ですが、O-157、O-26、O-111、O-128などに代表される、ベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌に感染すると、溶血性尿毒症症候群や脳症など重い合併症を起こすことがあるので注意が必要です。
気温が高くなる時期に流行しやすく、幅広い年齢層に発生しますが、幼児や高齢者など、抵抗力が弱い方ほど感染の危険性がより高くなります。
下痢や腹痛、発熱などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。