ハンセン病はさまざまな誤解のため、不当に恐れられてきました。現在でもまだこの病気に対する差別や偏見が根強く存在しています。そこでハンセン病に対する正しい知識の普及に努め、ハンセン病療養所入所者等の福祉の増進を図ることを目的に、毎年パネル展を行っています。
ハンセン病は確実に治療できる病気です。
ハンセン病は、知覚の麻痺と顔面や手足の変形を起こしますが、現在では有効な薬剤が開発されているので、早期に診断治療すれば、このような障がいはほとんど残りません。
ハンセン病の原因菌であるらい菌はきわめて感染力の弱い菌です。
ハンセン病は、幼児期以前に患者と濃厚な接触をすると感染し発症する場合がありますが、これはらい菌に対する免疫力が弱い場合に限られます。
ハンセン病は遺伝病ではありません。
ハンセン病は、感染してから発病するまでの期間が数年から十数年と長いので、昔はいつどこで誰から感染したのかわからないことが多く、患者の家族内で濃厚に接触することにより新たな患者が発生することが多かったため、遺伝病と思われたのかも知れません。