---なぜ「いただき」を取り上げたのでしょうか?
米子の周りには名物が多い。松江市といえば松江城、安来市なら足立美術館、境港市なら水木ロードやマグロ、ベニズワイガニという具合です。でも「米子市で有名なものは?」と聴かれると、答えに詰まる市民が多いのでは。例えば就職活動の面接や県外の人との会話で「米子市といえば『いただき』です」と自信を持って答えられるようになれば、と思っています。
「いただき」というネーミングも面白いと思います。聞いただけではどんな料理か検討がつかない。米を使っているので「米子」の「米」ともつながる点も面白いですね。
米子だけでなく、鳥取県西部の秀峰「大山(だいせん)」の頂(いただき)に似ているからという由来の説があることも、鳥取県西部をPRするのに合います。
---今後の展開は?
2012年はマンガサミットイヤーですから、マンガと「いただき」でコラボしたいですね。例えば、「いただき」にマンガキャラの焼印を入れるとか。
ギャルゲー(鳥取県西部を舞台にしたゲーム)のキャラともぜひコラボしたいと思っています。
単独でPRしても限界がありますが、全く違うジャンルがくっつくことで、大きな相乗効果が生まれる。
米子は昔は田んぼだらけでしたが、昭和10年代頃に国鉄の中四国本部が米子に置かれたのが発展したきっかけ。その意味では、トーマスのようなマンガで「鉄道の町『米子』」で売り出して、さらに「いただき」のような「食」とコラボすると面白いのではないかと思っています。
6月の「とっとりご当地グルメフェスタ」では、あごかつカレーや鳥取牛骨ラーメンとともに、特別メニューを考えて、B-1に負けないようにがんばりたいと思っています。
現場で炊き上げた「いただき」が一番おいしいので、ぜひともお客さんに食べに来ていただきたいですね。
(取材日:平成24年3月9日)