平成25年度第1回鳥取県和牛産肉能力検定委員会概要
日 時 平成25年6月20日(木)午後1時30分~午後4時00分
場 所 東伯郡琴浦町松谷606 鳥取県農林水産部農林総合研究所畜産試験場
出席者 河本委員長、柴田委員、長谷川委員、大森調査役(藤原委員)、髙橋委員、田中委員、天野委員、木嶋委員、宮崎委員、國岡委員、山本委員、小西委員、谷口委員、野儀委員
事務局 畜試 赤井場長、田中室長、小江研究員
内容
1 委員長の決定
◎検定委員会の委員長は、県域の状況が分かる方ということで、公益社団法人鳥取県畜産推進機構の河本主任にお願いしたい。
→異議なし。
2 諮問事項
議題1 「野上茂」の現場後代検定の結果について
→「野上茂」を一般社団法人家畜改良事業団(以下「事業団」)の合否判定を確認するとともに全共候補牛の方針決定まで保留する。
説明等
・血統は「百合茂-第5隼福-平茂勝」。事業団との共同実施。
・5等級が3頭/27頭と少ないが、4等級以上率は70.4%と安定している。
・過去の現場後代検定合格牛との比較では悪くもなく抜群でもない成績。
・脂肪交雑の育種価は1.86であり、勝安波より高い結果であった。
・7月末に事業団が合否を判断する。
・事業団や全共候補牛の方針が決まるまでは保留したい。
・現場後代検定成績(27頭)
頭数枝肉重量ロース芯面積バラ厚皮下脂肪歩留まりBMS全体27467.4kg53.8cm27.8cm2.9cm73.1%6.2意見等
○検定牛の中では飼いやすい牛。ただ可もなく不可もなくといった印象。
○枝肉にインパクトがない。ただ重量、飼いやすさについては良い。安福久母体との相性が悪いのは気になる。能力的には平均以上ということで悪くない。あとは使ってもらえるかどうか。
◎事業団の合否判定を確認するとともに全共候補牛の方針が決定するまで保留するということでよろしいか。
→異議なし。
議題2 平成25年7月及び10月からの試験種付けについて
→○7月から「勝茂久」の試験種付けを行う。
○10月からの試験種付けについては、畜産試験場に一任する。(「関5双葉3」、「砂嵐」の精液状況及び事業団との協議の中でどちらかに決定。)
説明等
・現時点でのストローが生産できている牛は「勝茂久」のみ。7月からの試験種付けは「勝茂久」でお願いしたい。
・10月からの試験種付けは事業団との共同実施であるが、「関5双葉3」と「砂嵐」のど ちらで向かうかを相談したい。
・母牛の産子成績は「勝茂久」はBMSNo9、7、7、12、11、「関5双葉3」はBMSNo12、8、
「砂嵐」はBMSNo11、12、11、12、10、10。
意見等
○試験種付けの補償制度はどういったものがあるのか。
→試験種付けに協力頂いた時点で報償費を支払う。子牛についても価格補償(セリ平均+2万までの差額)がある。凍結精液は無償配布。
○「砂嵐」の方が育種価をみても遜色ないのでニーズがあると思う。
○地元なので「関5双葉3」をおしたいが、「砂嵐」の方が血統的には良いと思う。
○事業団の希望を無視できないのか。
→事業団の意向に合わせないといけない所はある。ただ鳥取県の優先順位は言う。
○精液が採れるかどうか、事業団の意向など仮定の話が多すぎて、ここで決めることがど れだけの価値があるのか疑問。中央管内は「関5双葉3」をおしたいということだが、 月齢が経っている。この牛が仮に10月を逃したらどうなるのか。今後どういう考えでい るのか聞きたい。「砂嵐」の弟も控えている。この牛は来年度すんなり試験種付けになる と思うが、続けて全兄弟で行うのかも聞きたい。
→れみの産子については、連続して後代検定を行いたい。そうなると関5双葉3の出番がないという悩ましい状況になる。どうしても産肉能力の魅力からいうとれみの産子になってしまう。
→10月からの試験種付けについては、精液確保、事業団との話もあり、不確定な要素が多い中で決定する必要がある。畜産試験場にお任せ願えないか。
◎7月からの試験種付けは「勝茂久」、10月からの試験種付けは畜産試験場にお任せするということでよろしいか。
→異議なし。
3 その他(報告事項等)
1)「白兎」の処分について
→6月10日に出荷。腸全体に脂肪壊死。
説明等
・平成24年度第5回の検定委員会(3月1日(金)開催)にて、「白兎」の健康状態が良くないため、状況によっては淘汰するという話をしたが、食欲もなく、このまま飼っていても、採精もできないことから6月10日に出荷した。
・腸全体に脂肪壊死、特に盲腸あたりはひどい状況だったという所見。(再確認したところ、十二指腸から直腸まで全体が脂肪壊死)
・白兎産子の平均はBMS6.3程度、発育はいまひとつ。
2)「後代検定牛の産子調査」について
→和子牛せりに出るまでには、巡回する。
○試験種付けして産まれた子牛をセリまで見に来ないというのは、種雄牛造りをする上で無責任ではないか。
→たしかに、反省している。前回のせり上場牛から、事前に巡回するようにした。今後の牛についてもセリまでに巡回する。
次回開催予定
8月上旬予定
内容
○平成24年度直接検定第6群「零実緒」の選抜・保留について
ほか
H25年度第1回検定委員会資料.pdf