現状・課題

 児童生徒の学力の二極化傾向が進行し、読解力・学習意欲の不足、規範意識の低下への懸念が広がっています。また、勤労観、職業観の希薄化が顕著になっています。中途退学、いじめ、不登校、問題行動等が存在し、専門家によるカウンセリングが必要な場合も増加しています。体力の低下が続いています。


取組の方向性等

  1. 「知」「徳」「体」のバランスの取れた教育を進め、例えば土曜授業等の取組により、学力の向上はもとより、次代を主体的に生きる自立して生きる力や、それぞれの個性や能力を活かしてふるさとに誇りを持ち、未来を創造する力、豊かな心と健やかな心身をもつたくましい子どもの育成につながる取組を推進します。現在行われている少人数学級のような手法により、きめ細かい人づくりを行うことを目指します。
  2. エキスパート教員(教科等の特定の分野において特に優れた指導力を有する教員)の活用、研修の充実等により、教員の教科等の指導力・人間力向上を図るなど、「知」「徳」「体」のバランスの取れた教育を進めます。小・中・高の接続期におけるフォローアップ(手当)を強化して、確かな学力を身に付けた子どもの育成を図ります。
  3. 学校支援のために、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、スクールサポーター等の専門人材や、地域コーディネーター等の地域人材の積極的活用、「いじめ・不登校総合対策センター」などの相談窓口の設置や組織体制により、不登校・いじめ対策等や道徳教育、人権教育、郷土教育等を充実させることで、社会で力強く生きる力(豊かな人間性・社会性等)の定着を目指します。
  4. 芸術・文化活動を実践する方と学校等との連携により、教育現場に、子どもたちが芸術・文化に触れ、感性を磨き、創造力、コミュニケーション力を高める機会を確保します。
  5. 子どもたちが鳥取県の歴史や文化を誇りに思い、史跡、街並み、郷土芸能、建築物、伝統芸能、民工芸等の鳥取県の様々な貴重な財産を大切にし、「郷土とっとり」に誇りを感じる機運・意識の醸成を目指します。
  6. 子どもたちが家庭や学校給食等における「美味しい食」「あたたかい食」「楽しい食」を通じて健全な心と体を育み、いきいきとして豊かな暮らしを送ることを目指します。
  7. 社会のニーズに応じたカリキュラム改善等を進め、早期からのキャリア教育(将来の生き方を念頭に置いた教育)を実践します。
  8. 特別支援学校卒業生の就労機会を拡大します。幼稚園から高等学校までに在籍する発達障がいのある幼児、児童、生徒の教育支援体制を構築する等、特別支援教育を充実させます。
  9. 小学校外国語活動(英語活動)や、子どもたちが英語と身近に触れ合い、学びへの関心と意欲を高める取組を進めるとともに、中学生・高校生の留学支援を積極的に推進します。
  10. 心身の健全な発達を目指す健康教育を推進します。
  11. 様々な運動・スポーツを経験させるとともに運動習慣の定着を進め、子どもの基礎体力の向上を図ります。
  12. 私立学校の特色ある人づくりを支援し、県民に多様な選択肢を提供するとともに、多彩で優れた「人財」を養成します。

主な目標指標

項目 現状 目標
大学・短大等進学率 43.9%(平成19年度) 50.0%(平成30年度)
全校一斉読書の実施率 100%(小学校)
96.7%(中学校)
(平成19年度)
100%(小学校、中学校とも)
(平成30年度)

※全校一斉読書・・・読書活動による様々な効果を期待し、全校で一斉に読書を行う時間帯を設定する取組。その代表的なものが「朝の一斉読書(朝読)」活動。

  

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000