現在、災害に強い森林路網の開設に役立てるため、森林路網の損壊が生じた斜面の特徴を調査し、崩壊の発生しやすい山地斜面の特徴を明らかにする研究を進めています。
具体的には、既存の地形図、地すべり地形分布図、地質図、傾斜区分図に新たな手法のCS立体図や湧水を探る地下流水音探査法などを活用して調査を行い、崩壊危険箇所を明らかにすることで事前に崩壊の発生しやすい危険箇所を避けたルート計画や対策が立てられます。
この手法は、近年多発傾向にある集中豪雨など気象災害に強い森林路網の整備に役立つほか、林業以外の県土全般における災害の未然防止・復旧対策にも活用できる技術です。
<技術の活用等>
■林業専用道・作業道を担当する技術職員に、開設計画地の詳細な分
析結果を提供しています。
今後、個々の技術職員が随時に分析把握ができるよう、本手法の実
地研修を計画しています。
■ため池・水路・治山現場の漏水箇所把握など林業以外の分野でも、
調査協力・技術指導を行っています。
▲CS立体図等を使った危険地(地すべり・湧水)の把握と路網計画