アンケート調査の対象となる病院の管理者、薬剤部長、薬局の管理薬剤師等の方には文書にてお知らせさせていただきました。下記のいずれかの方法により、アンケート調査への回答にご協力をお願いいたします。
254人
この数字が何を表しているか、分かりますか??
実はこの数字、鳥取県内で今後必要な薬剤師の人数(※)です。
このページでは、鳥取県内の薬剤師の状況について説明します。
(※)令和4年10月に当課が実施したアンケート結果において、「早急に必要」「将来的に必要」として回答のあった薬剤師数
鳥取県では、県内の薬剤師不足の実態を把握するため、県内の病院・薬局を対象にアンケート調査を実施しております。
最新の調査(令和4年10月)は、前回調査(令和2年9月)から2年ぶりの実施でした。
結果として、「早急に必要な薬剤師数」は前回より若干減少(△4.3人)していることから、薬剤師不足の逼迫した状況はやや改善傾向にあると考えられますが、一方で「将来的に必要な薬剤師数」は増加している状況です(+31.7人)。
【調査結果概要】
● 薬剤師の需要は、全県で254.4人(早急に必要:93.4人、将来的に必要:161.0人)。
前回調査の227.0人と比べて需要は増加。
● 「早急に必要」と回答した施設は、全県で69施設(病院18、薬局51)。
前回調査の81施設と比べて減少。
● 「将来的に必要」と回答した施設は、全県で87施設(病院16、薬局71)。
前回調査の89施設と比べて減少。
● 現状として、次のような状況が見受けられた。
「早急に必要な理由」
・勤務体制に余裕がない。
・育休・退職等予定あり。
・繁忙時に患者対応等で支障がでている。
「将来的に必要な理由」
・業務の充実・拡大を希望。
・育休・退職予定者の補充のため
※ 「早急に必要」とは、概ね1年以内を、「将来的に必要」とは、概ね5年以内として定義
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◆ アンケート調査の詳細な結果は以下を参照ください。
第1回調査結果(H25)(PDF:212KB)
第2回調査結果(H26)(PDF:373KB)
第3回調査結果(H28)(PDF:361KB)
第4回調査結果(H30)(PDF:167KB)
第5回調査結果(R2)(PDF:128KB)
第6回調査結果(R4)(PDF:201KB)
本県内における薬剤師不足の背景には、以下のとおり様々な要因が重なりあっていることが推測されます。
● 平成22、23年の2年間は薬学部6年制化の影響で新卒薬剤師がほとんど輩出されなかった。
(4年制から6年制への移行による)
● 平成24年3月試験から6年制化後の卒業生の受験が始まったが、6年制化導入前の予想に反し合格者数が低迷。
(平成27年3月試験から回復傾向)
● 山陰地方には薬学部がなく、県外に進学した本県出身者がそのまま県外に就職することも多い。
● 病棟配置薬剤師に診療報酬加算制度が設けられたため、急性期病院からの求人が大きく増加している。
● 平成27年度に厚生労働省が「患者のための薬局ビジョン」を打ち出し、すべての薬局を地域包括ケアの一翼を担う
かかりつけ薬局とすることを推進。
業務内容が在宅医療等へシフトすることから薬局における求人が増加している。
また、全国的に、都市部を中心に薬剤師の従事数が多い傾向にあり、都市部と地方で薬剤師数の格差が生じています。(詳細は下表)
都道府県(従業地)別にみた薬局・医療施設に従事する人口10万対薬剤師数
(令和2年医師・歯科医師・薬剤師調査結果(厚生労働省R2年12月31日現在)より)
薬剤師数の推移
※本県内の薬剤師数は微増していますが、それ以上に薬剤師の需要が高まっていると考えられます。