木材利用研究室 桐林真人研究員が、鳥取大学大学院連合農学研究科から下記の論文により博士(農学)の学位を授与されました。
記
1 研究員氏名 桐林 真人(きりばやし まさと)
2 所属と職名 木材利用研究室 研究員
3 論文の題目 応力波を用いた立木ならびに原木の非破壊的な材質評価とその応用
4 授与機関 鳥取大学大学院連合農学研究科(鳥取市湖山町南4丁目101)
*平成26年4月から社会人入学し、教官の指導を受けながら研究を進
めました。
5 学位授与日 3月10日(金)
6 業績の概要
桐林研究員は平成23年度から、強度性能に優れた鳥取県産スギ材を選抜し増殖する研究に着手しました。
立木の強度性能を調べるには「応力波法」(おうりょくはほう)*を用いますが、測定誤差が大きいことが問題でした。そこで同研究員はセンサーの配置や叩き方を工夫することで、推定精度を飛躍的に向上させることに成功しました。また、この手法は丸太内部の水分量の推定にも応用できることを発見しました。
現在、この技術を活用し、強度性能に優れた24本のスギ材を県内の森林から選抜することができました。また、優良大径材やバイオマス発電燃料用丸太の乾燥状態の把握にも役立てています。
*応力波法 材を叩いて内部を伝わる波の速さで木材の強度性能や腐朽を調べる手法
▲学位を取得した桐林研究員 ▲立木の強度を調べる桐林研究員