医療型児童発達支援「きらり」の活動は、『生活モデル』の考え方に基づいた発達支援を行っています。
『生活モデル』の考え方とは、「きらり」で行っていることが、ふだんの生活(家庭や保育園・幼稚園・学校等)で活かしていけることです。 保育の活動を基本にして、生活の流れに沿いながら活動にリハビリ要素を取り入れつつ、いつでも、どこでも、だれでも、なんでも、できる療育を目指しています。
今回の勉強会では、運動発達を促すために5つのポイントを例に挙げて説明をしました。
<5つのポイント>
1.両手を使う経験をする。
2.感覚を使う経験をする。
3.力のコントロールを育てる。
4.ものを見る力を育てる。
5.自分の体が分かる。
勉強会では、きらりの活動や日常生活動作(コップを使って飲む、スプーンを使って食べる等)で5つのポイントを使った発達支援の方法をお伝えしました。
(例)コップ飲み:こぼしてもいいんだよ!
1.両手で持ちやすいコップを準備する。
2.水分を唇で吸う・すする経験⇒コップの前にスプーンやレンゲを使って練習
味覚の発達のためにもお茶や水で練習
3.こぼせる環境で安心して繰り返しコップで飲む練習をする。
大人が軽く手添えで支える。
4.中身が見えやすい透明のコップを使う。
5.コップを口へ持っていく。(目で見なくても口の位置が分かることが必要)
生活場面では、子どものやりたいを大切に、目標はスモールステップで、個々に応じた分かりやすい方法を工夫したいものですね。