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子どもの靴の選び方(その3)

3.靴のサイズを選ぶときは靴底を外して確認すること

 靴のサイズを選ぶときは、必ず靴底を外して足に合わせることをお勧めします。(写真10の1、2)靴を外から見てもわからないため、必ず靴底をはずして確認ください。また、つま先に5ミリから1センチ程度の余裕(捨て寸)が必要です。これは足の動きを制限しないために必要な寸法です。(鉛筆1本分ならちょうど5ミリ程度です。)かかと周りはしっかりと、でも足先には、5ミリから1センチ程度余裕のある靴を選んでください。子どもの靴は成長が早いためすぐに小さくなります。大は小を兼ねるといいますが、大きい靴の足の中では、靴の中で足が脱げないように5本の指に力を入れて靴を捕まえようとします。このような状態が続くとハンマートウという指の変形が進みます。また、次に述べる前滑りの原因にもなります。
写真10の1  写真10の2
      (写真10の1)     (写真10の2) 
                

4.足が前滑りしないこと

 つま先の余裕を保つためにも、足の甲がしっかり止めれるように紐またはマジックテープで固定することは、とても大切なことです。キャラクターの靴は魅力的で子どもがせがむかもしれませんが、紐、マジックテープのない靴が多くお勧めしません。そのような靴では、足が靴の中で前の方に滑ってしまい靴の中で足の指が曲がってしまいます。長い間そのような状態で歩いていると指、爪の変形(陥入爪)の原因にもなります。足の甲は、しっかりと固定出来るものを選び、しっかり止めましょう。写真11は、外反母趾の足ですが、足の甲をしっかり止めると(写真12)外反母趾が改善するのを理解できますね。

 写真11   写真12
       (写真11)         (写真12)

     

子どもの靴の選び方(その4)

5.靴の裏を確認しましょう

 外反扁平と病院で診断されたお子さんは、靴の裏を確認しましょう。靴底の内側がえぐってあるものがあります。(写真13)外反扁平のお子様は、足の内側に重心線が落ちることが多く、そのような靴を履くと歩く姿勢が不安定になります。(写真14右側)また長い間靴を履いていると靴底が削れることもあります。(写真15)この状態だと不安定な状態で歩行をすることになります。よってお兄ちゃん、お姉ちゃんのお下がりの靴もお勧めしません。

写真13 写真14の1 写真14の2
         (写真13)                (写真14)
写真15
                (写真15)

6.つま先が上がっている(トゥースプリング)

 靴の先が少し持ち上がっているものは、段差などで引っかかりにくくなります。(写真16)
ピクチャー
                        

7.靴は必ず両足を履いて確かめましょう。

 いろんな靴を履きくらべましょう。よく籠に2足をつないだ状態で売られている靴をみますが、これでは履き比べることはできません。必ず2足履ける状態で販売してあるお店で購入しましょう。またサイズの前後をはき比べ、メーカーも変えて履き比べましょう。メーカーによっては、サイズが異なります。しっかり時間をかけて子どもの靴を選びましょう。(終わり)

  

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