平成29年12月28日(木)に鳥取県農林水産部長室において、他の職員の模範となる業績又は行為があった所属として鳥取県林業試験場が森林・林業振興局林政企画課と共に鳥取県農林水産部長表彰を受賞しました。
【功績の題目】
とっとり林業技術訓練センター(愛称:Gut Holz(グートホルツ))の整備
【実績・成果】
平成28年度末、オーストリアの林業研修所をモデルにした、チェーンソーの安全作業などを反復して訓練できる全国初の研修施設として「とっとり林業技術訓練センター」(愛称:Gut Holz「グートホルツ」)が林業試験場に整備されました。この施設を活用し、基礎的なチェーンソーの伐倒技術習熟度を短期間で高め、技術者育成を行う全国的にも画期的な取組により、林業技術者の技能向上とネットワーク化を図ることで、林業の現場における労働災害の発生減少につながっています。
【業績の内外に与えた影響】
(1)林業技術者の技能向上とネットワーク化
・林業技術指導協力者として、4事業体、5名が登録
・緑の雇用研修生の受け入れなど、延べ150名程度の林業技術者への研修を実施
・伐倒に起因する労働災害発生件数が約25%減少
(過去5年間の平均発生件数8件 ⇒ 平成29年度10月現在6件)
(2)他分野への波及
・林業技術者のみならず、消防隊員や地元農林高校の学生・指導教官への研修も実施さ
れており、様々な分野での施設活用にも活用
(3)全国への波及
・これらの装置開発・販売はこれまで日本メーカーでは行われておらず、オーストリア
の森林研修所の装置に独自の改良を加えている訓練装置もあり、新たな訓練装置開発
に大きく寄与
・林野庁、県外からの視察も開所から約半年で10件程度受け入れるなど、全国的な注目
度も高く、他県の林業大学校への類似施設の導入も検討されており、全国への波及も
期待
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岸田農林水産部長から表彰状を受け取る林業試験場玉木現業職長
同時受賞者全員で記念写真(右一人目が玉木現業職長)
功績:とっとり林業技術訓練センター(Gut Holz)の整備