天皇陛下におかれましては、めでたく御即位あそばされましたこと、慶賀の至りに存じます。
これまでも数々の鳥取県行啓の機会を賜るなど、本県に対して深い愛情を注いでくださいました。
平成14年の国民文化祭の際には、小職が、当時皇太子同妃両殿下であらせられました両陛下を若桜街道でのパレードへ御案内申し上げましたが、各チームが通る度に惜しみなく喝采をおくっておられました。また、園遊会でお目通りいただいたとき、「スタバができましたね」とお声をかけてくださり、本県の実情にも関心を寄せていただいていることに胸を打たれました。
天皇皇后両陛下のもと、県民一丸となって新たな「令和」の時代を鳥取県から切り開いてまいります。
「令和」の元号の原典である万葉集の最後を締めくくる歌は、因幡国庁で詠まれた大伴家持の歌です。
新(あらた)しき 年の始めの 初春(はつはる)の 今日降る雪の いや重(し)け吉事(よごと)
豊年の前兆とされていた雪に年始や初春の暦も重なったように、良い事が重なりますようにという祈りの歌です。万葉集から令和の御代へと告げるメッセージです。
天皇皇后両陛下の弥栄と、皇室の御繁栄、令和の御代におけるわが国の発展と国民の幸せをお祈り申し上げます。
令和元年5月1日
鳥取県知事 平井 伸治