８．そして悲願の鳥取砂丘へ

　4日目、鳥取最終日。この日のランチは友人とシェアメイトさんに人気の坦々麺やさん「蒼雲」へ連れて行ってもらいました。シェアメイトさんは週１で通っているそうです。麺がもちもちで、確かに中毒性のある美味しさでした。週１で行きたくなるのも頷けます。並ばずに入れたのはラッキーだったそうです。

　坦々麺を食べた後はシェアメイトさんとは別れ、友人と「ハニカム　コワーキングスペース」に向かいます。小一時間ほど作業をする様子を、新聞社の方に撮影・取材していただきました。
　その後ついに念願の鳥取砂丘へ向かいます。この日も少し風が吹いていたので心配していたのですが…到着してみると、青い空に映える一面の広大な砂丘が広がっていました！！

　写真を撮るのが好きな私は、この後２時間ほど何も言わずただただ写真を撮っていました…

　友人は馬の背を登ることに挑戦し、なんと登頂…（私は最初から諦めて挑戦しませんでした）。

　砂丘に関しては、言葉がないです。ただただ青い空と海に白い砂丘が絶景で、いつまでもいられるなぁと思いました。ビジターセンターで専用の装置を使って風紋のできる様子を観察したのですが、この日はよく晴れていて風もあり、だんだん陽が傾いてきたこともあって実際の風紋を観察することができました。また風に乗って細かい砂がさらさらと流れるように飛んでいく様子が肉眼で見え、生まれて初めて砂を見て「美しい」と感じました。
　何度でも来たくなる、美しい場所でした。今度は雪の砂丘も見に行ってみたいです。

　見た目が可愛かっただけでなく、きなこと梨味が意外にもマッチしてとっても美味しかった砂丘パフェ（本当に鳥取の食べ物はハズレがない…）。パフェだけでお腹いっぱいになってしまったので食べませんでしたが、売店で売っていた「ノドグロクリームコロッケ」も気になりました…

９．旅の締めはコナン空港と写真ギャラリーで

　大満足の砂丘を後にし、お土産を求めて鳥取砂丘コナン空港へ向かいます（名前のインパクトがすごい…）。洗練されたお土産が色々売っていましたが、それ以上にコナン君たちの展示が面白かったです。友人がオススメしていなかったので今回は断念したのですが、青山剛昌ふるさと館にも行っておけば良かったかな？と思いました。いずれにせよ米子方面は行けなかったので、次回は立ち寄ってみようかと思います。

　無事旅を終え、宿に帰ろうとするとシェアメイトさんがある写真家さんを紹介しようかと言ってくれました。写真好きな私は二つ返事でお願いしたのですが、想像以上に一流の写真家さんにお会いすることができました。（写真がなく、文章のみで失礼いたします）
　写真家のお名前は池本喜巳（いけもとよしみ）さん。電通などの広告写真を撮りながら自身の作品群も何十年とかけて作られていて、お邪魔したのは池本さんの「小さな写真館」というギャラリーでした。暗室でのフィルム現像の様子を拝見後、ギャラリーに展示してある作品を一通り拝見し、色々とお話を聞くことができました。私自身広告や商業イラスト（漫画）の仕事をしている傍ら、イラストや漫画作品を通した「作家」への憧れが捨てきれずにいて悩んでいる最中でした。そんな中池本さんには「自分がどこへ行きたいか」を明確にすることが大切だと教わりました。成功するかどうかわからないけど、やりたいことはやってみよう…そう思えましたし、お話を聞く中で作家の道は一筋縄では行かないことも伝わって来たので、やはり自分の仕事・作品制作に集中できる環境に身を置くことはとても大事だと再確認できました。
　池本さんの写真はどれも「人」の表情が生き生きとしていて、とても好きな写真だと感じました。良い悪いはわからないですが、とても好みな作風だと思いました。「良い写真には、言葉にできないものが写っている」と言われ、確かに池本さんの写真には言葉にできないもの−その時の感情や空気−が写っていると感じました。東京に行けばカメラマンも写真家もたくさんいる中で、あえて地元の鳥取を根城にされたそうです。「みんなと同じことやってもつまらないから」とのことでした。
　旅の一番最後に、大変刺激的な出会いをすることができました。今後も池本さんのお話や作品は、私が作家活動をする上での精神的支柱になっていくのではと思います。ギャラリーを出て友人たちと別れたあと、最後に一人でもう一度日乃丸温泉を堪能し、次の朝のバスで鳥取を後にしました。