防災・危機管理情報


「ふるさとキャリア教育」の取組み支援

「ふるさとキャリア教育」教員自主研修講座を開催しました!

 令和4年5月7日(土)に第1回「全国も注目!鳥取の縄文・弥生遺跡」、6月4日(土)に第2回「前方後円墳から分かる地域の歴史」のテーマで「ふるさとキャリア教育」教員自主研修講座を開催しました。  

第1回講座では

 縄文時代と弥生時代の出土品を実際に観察し、道具から分かる縄文時代と弥生時代の特徴を授業に盛り込む検討をしました。

 本物の出土品を間近に観察した先生からは、「縄文・弥生時代でも工夫して道具を作っている」、「出土品から地域の交流が分かって面白い」、「児童、生徒も本物の出土品を見れば意欲が湧く」などの感想がありました。

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本物の出土品(写真奥)を間近にしての講座

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授業づくり検討

第2回講座では、

 まず、教科書に前方後円墳が取り上げられている意味を考えました。
  ・前方後円墳の形は近畿地方のもの
  ・前方後円墳の全国への広がりは、近畿地方の影響力が広がったことを意味し、そのため教科書は前方後円墳を中心に扱っている
 では、なぜ、前方後円墳は全国に広がったのか?
  ・前方後円墳が造られている地域では、当時の最新技術を手に入れた痕跡のある遺跡や珍しい出土品があることが多い
 これからすると、古墳時代の人々はよりよい生活、よりよい地域を作るために新しい技術や物資を手に入れる工夫をしていて、そのキーとなるのが前方後円墳と考えられます。
古墳時代の人々の地域をよくしたいという思いは郷土愛であり、「ふるさとキャリア教育」に通じるものがあります。
 また今回は、古墳時代の授業例としてエキスパートティーチャーの土橋教諭に古墳の形に着目した授業実践事例の紹介をしていただきました。
 先生からは、「前方後円墳が造られた意味が分かり、授業の中に盛り込みたい」、「エキスパートティーチャーの実践事例がとても参考になった」などの感想がありました。

 次回は、令和4年7月2日(土)「都を支えた奈良時代の鳥取と古代山陰道」です。参加ご希望の先生は当埋蔵文化財センターへお申込みください。 

 講座要項・チラシはこちらをクリックしてください。

 ・チラシ (pdf:215KB)

 ・講座要項 (pdf:142KB)

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古墳についての講義 

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エキスパートティーチャーによる実践事例

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古墳時代の近畿地方との交流が分かる土器を手に

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授業づくり検討

  

第3回「ふるさとキャリア教育」講座を開催しました!

 令和3年7月3日(土)に学校の先生向けの第3回「ふるさとキャリア教育」講座・「古代山陰道から分かる鳥取の奈良時代」を開催しました。
 奈良時代の貴族の食事は豊富な食材で作られています。それは全国から食材を含む特産品が税として集められるからです。これらの税については、教科書に「全国主な産物マップ」のような形で載っていますが、当時の都、「平城京」から出土する木簡(小さな木の板に文字を書いたもの)を調べることで分かります。
 鳥取に関わるものとしては、「因幡国気多郡中男作物海藻・・・」、「因播国進上鮮鮭・・・」などがあり、海藻や鮭を税としていたことが分かります。これらを運ぶため利用されていたのが、古代山陰道や古代山陽道などの古代官道です。古代官道により律令国家は物資を手に入れ、情報を伝達し、時には軍隊の派遣もできるなど、官道は国家の基盤となるものでした。
 講座では、この説明の後、鳥取の古代山陰道推定ルート、実際に見つかっている古代山陰道、実は古代山陽道と古代山陰道を繋ぐ南北ルートの因幡道があることを説明すると参加者からは、「古代でもインフラ整備は重要だったのですね。」との感想がありました。
 講座の後、青谷横木遺跡出土のお米の品種や地名の分かる木簡、古代の役人のボーナスにもなった鉄製の鋤先(すきさき)、税として集められた漆が入っていた壺など、古代行政に関係する実物の出土品を観察していただきました。
 指導案作りでは、「税を運ぶ官道を教材化することで奈良時代の社会の様子がよく分かる。」、「税を記した木簡のレプリカがあると実物教材として利用しやすい。」などの貴重な意見をいただきました。
 講座終了後には、「官道が中央集権国家の成立する要因だったことが分かり、教材として取り上げたい。」、「出土品の実物を見て感動した。実物は子ども達をグッと授業に引き込めると思う。」など、地元教材や本物の出土品の力は授業に大変有効との感想をいただきましました。
 次回は、令和3年8月1日(日)「地域の中世のお城と鳥取の戦国時代」です。参加ご希望の先生は当埋蔵文化財センターへお申込みください。

→ 講座要項・チラシはこちらをクリックしてください。 (pdf:471KB)

 

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講義の様子

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木簡・鉄製鋤先などの出土品の観察

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白熱する指導案作り


第2回「ふるさとキャリア教育講座 前方後円墳から分かる地域の歴史」をオンラインで開催しました!

 令和3年6月5日(土)に、地域の歴史で作る「ふるさとキャリア教育」講座第2回「前方後円墳から分かる地域の歴史」をオンラインで開催しました。
 参加した先生達は、講義の中でふれた、
  ・古墳時代に入る前の弥生時代の終わり頃には地域ごとにいろいろな形の墳丘墓があったこと

  ・前方後円墳の形は近畿地方のものであること
  ・前方後円墳の全国への広がりは、近畿地方の影響力が広がったことを意味し、そのため教科書は前方後円墳を中心に扱っていること

  ・前方後円墳が造られている地域では当時の最新技術を手に入れた痕跡のある遺跡や珍しい出土品があることが多いこと

 などについて大変興味を持たれていました。
 また、古墳時代のムラのリーダーは近畿地方と強く結びつくことで最新技術等を手に入れ、自分たちの地域をより良くしていたことを考えると、「ふるさとキャリア教育」でねらう郷土愛につながる教材となることも先生達に説明すると納得されていました。
 先生達からは、
  ・前方後円墳を造る時、近畿地方から技術者達が来たのか?
  ・前方後円墳を造るときの総動員数、期間はどれくらいか?
  ・前方後円墳を造ったと考えられる集落跡はあるのか?
 など地域教材化するための鋭い質問がありました。
 講座後には、「講座を参考に今後地域教材を考えていきたい。」などの嬉しい感想をいただきました。
 次回は、7月3日(土)第3回「古代山陰道から分かる鳥取の奈良時代」です。
 ※次回第3回は通常開催予定です。(会場:鳥取県埋蔵文化財センター)
 定員にはまだ達しておりませんので、参加ご希望の先生は当埋蔵文化財センターにお申し込みください。


地域の歴史で作る「ふるさとキャリア教育」講座開催変更について

 学校での「ふるさとキャリア教育」や歴史授業に地域の歴史資料を活用する方法を教員に紹介する講座、「地域の歴史で作る「ふるさとキャリア教育」講座」(鳥取県教育センター共催)を今年度も開催する予定です。

 当初予定は、第1回開催を今週末、令和3年5月29日(土)としていましたが、現在、全国10都道府県に緊急事態宣言が出され、本県でも新型コロナウィルス感染防止対策の徹底が出されている状況から第1回を中止、第2回をオンライン開催に変更しました。

変更後の講座開催については次のとおりです。

 

○地域の歴史で作る「ふるさとキャリア教育」講座開催日(変更後)

 第1回「全国も注目!鳥取の縄文・弥生遺跡」 中止(講座内容を動画配信)

   ※第1回の動画配信は、鳥取県教育センター学校支援サイトに掲載予定です。

    掲載については当埋蔵文化財センターのホームページにてお知らせします。

 第2回「前方後円墳から分かる地域の歴史」 6月5日(土) オンライン開催

 第3回「古代山陰道から分かる鳥取の奈良時代」 7月3日(土) 通常開催

 第4回「地域の中世のお城と鳥取の戦国時代」 8月1日(土) 通常開催 

   ※通常開催時の会場は鳥取県埋蔵文化財センターになります。

 

 第2~4回の講座については、現在、受講募集中ですので、当埋蔵文化財センターにお申込みください。

講座チラシ

講座チラシPDFはこちらをクリック (228KB)

 


熊本県で当埋文センターの歴史授業が紹介されます!

 先日、熊本県教育庁から、当埋文センターが実施している学校での歴史授業実践について問合せがありました。

 なんと!学校での文化財活用の事例としてとても優れているので、熊本県内の市町村向けの研修、会議等で紹介したいとのことでした。

 その事例は、鳥取市立東郷小学校で授業実践した「戦国の世から天下統一へ」です。戦国時代の社会の様子を小学校近辺の山城を教材として授業に取り入れたものですが、特に授業中に行う「城攻め体験」が一押しとのことでした。

 

○熊本県教育庁の評価は次のとおりです。

子どもたちが「難しい」と感じることもある歴史や文化財。身近な素材を取り上げ、子どもたちが「わくわく」するような疑似体験、実物に触れる体験を設定することで、実感を通した理解、知的好奇心の高まりにつなげている。

 

 このことを学校にお知らせしたところ、「子ども達も喜んで、誇りに感じるでしょう。」と喜んでおられました。

 県外の熊本県から好評価を受け、当埋文センターが行っている「文化財を活用した歴史授業実践に基づく「ふるさと教育」」の方針に、間違いはないと再度確信を持った一日でした。

← 熊本県教育庁の紹介資料

[令和3年3月掲載]


教員向け講座『地域の歴史で作る「ふるさと教育」講座』第3回を開催しました!

 令和2年7月4日(土)に『地域の歴史で作る「ふるさと教育」講座 第3回 意外と知らない古代行政』を開催しました。

 参加した先生方は、講義の中でふれた

  ・急ピッチに古代行政が整備されたこと

  ・そのために古代山陰道や古代山陽道などの官道が重要な役割をはたし、鳥取

   県内では古代山陰道が発見され、現在発掘調査中であること

  ・古代の国府が、660m四方の古代都市であり、各地域に郡の役所(郡衙・

   郡家)があり、その遺跡が意外に身近にあること

 などについて驚かれていました。

 そして、授業づくりでは「貴族のくらし」の授業内容を検討し、貴族のくらしの豪華さを児童たちが感じる導入はどれがいいのか?、その豪華さから児童の意欲を文化の学習に繋げていくにはどうするのか?などの活発な意見交換ができました。

 講座後には、「教科書からは読み取れない古代の様子がよく分かった。」、「授業づくりに大変参考になることが多くあった。」などの嬉しい感想をいただきました。

 次回は、令和2年8月9日(日)、最後の第4回「身近にある中世のお城と戦国時代」です。

講座の様子

→「ふるさと教育」講座チラシ



『地域の歴史で作る「ふるさと教育」講座』第3回を開催します!

 現在、当センターが県教育委員会小中学校課や県教育センターと連携しながら取り組んでいる「ふるさと教育」講座。令和2年6月に第1回、第2回を開催いたしましたが、参加者の先生方からは、「地域の歴史を掘り下げ、教材化するきっかけができた。」、「地域の歴史教材を使った具体的な授業作りがよかった。」などのご感想をいただきました。

〔第1・2回の講座の様子〕

地域の出土品を見ながら教材化を考え中

具体的な学習指導案を参加者で検討

 今週末、令和2年7月4日(土)の第3回講座「意外と知らない古代行政」では、意外と知られていない、みなさんの身近にある奈良時代、平安時代の役所等に関係する遺跡を題材に講座を進めて行きます。

 この講座が、先生たちの教材開発の支援になり、各地域の歴史素材が授業に取り込まれ、「ふるさと教育」の実施に結び付ければと思っております。

 関心のある先生方のご参加をお待ちしています。なるべく事前申し込みをお願いします。

 →「ふるさと教育」講座チラシ 

 →第3回講座開催要項


教員向け講座「地域の歴史で作る「ふるさと教育」講座」を開催します!

 埋蔵文化財センターでは、県教育委員会小中学校課や県教育センターと連携して『「ふるさとキャリア教育」の取組み支援』を行っています。その取り組みの一つである教員向け講座を次のとおり開催します。

【教員向け講座『地域の歴史で作る「ふるさと教育」講座』】
 ・第1回講座 令和2年6月6日(土) 午後1時30分~午後3時30分
        「全国に誇れる鳥取の縄文・弥生時代」
 ・第2回講座 令和2年6月7日(日) 午後1時30分~午後3時30分
        「古墳時代、教科書にはなぜ前方後円墳」

 「ふるさと教育」を進めて行く上で、地域の歴史は欠かすことができない大切な教材であり、その地域の歴史を掘り起こし、授業の教材にしていくことで、子どもたちが地域のよさ、すばらしさを知り、郷土愛の醸成につながっていきます。
地域の素材を教材にした授業では、子どもたちの関心意欲が高まり、とても嬉しそうに学習に向かっていきます。しかし、教材作りが大変ですので、何がしかの教材開発のヒントを提供していくことをこの講座の目的としています。
 この講座が、先生たちの教材開発の支援になり、各地域の歴史素材が授業に取り込まれ、「ふるさと教育」の実施に結び付き、役立っていけることを願っています。
 意欲のある先生方のご参加をお待ちしています。なるべく事前申し込みをお願いします。

  →「ふるさと教育」講座チラシ
  →第1・2回講座開催要項

講座チラシ

教員向け講座チラシ


「ふるさとキャリア教育」の取組み支援

 当センターでは、今年度、県教育委員会小中学校課や県教育センターと綿密にタッグを組んで「ふるさと教育」を進めていきます。
 「ふるさと教育」は、今年度から「ふるさとキャリア教育」という名称に変わりましたが、基本的な内容は変わらず、当センターは、歴史関係部分を支援します。

また、学校と連携していくメニューとしては次のものを用意しています。

1 当センターの職員が出土品を持参し、地域の歴史を盛り込んだ出前授業を行っていく。
2 学校に出土品貸出しを実施し、学習教材として出土品を利用してもらう。
3 地域の文化財を「ふるさと教育」に利用するための教員向けの講座を開催する。
4 学校むけのネットに、教員が教材開発をするための資料を掲載する。

 そして、これらを図解して紹介するパンフフレットを作りました。

早速、学校に出かけて当センターの取組を説明すると、先生方からは、「専門的な内容が高い授業は、子どもたちも大変喜ぶ」、「地域の歴史を教材とする時に大変助かる」などの嬉しいお話をいただいています。

これまでの取組みを通じて、地域の歴史を盛り込んだ出前授業を受けた子どもたちの、「とっても面白かった」、「歴史ある自分たちの地域に誇りが持てる」などの感想や楽しいそうな笑顔を見てきました。
 「ふるさと教育」で自分が育った地域の歴史を学び、子どもたちの郷土愛を高めることで、将来鳥取県を支える人材の育成を図るため、できるだけ役に立ちたいと思います。

 

 

学校説明パンフレット.pdf(1102KB)←ダウンロードはこちらから

 

[令和2年5月掲載]

  

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センター紹介

 久松山地域は戦国時代以降鳥取城が築かれ、鳥取藩32万石の中心地でした。現在でもこの地域は県庁があり、行政の中心地となっています。

 しかし、戦国時代から遡ること約800年前の奈良時代、県庁から4キロほど離れたこの国府町に国史跡因幡国庁(現在の県庁にあたるもの)がありました。今ではひっそりとした田園地帯ですが、因幡三山(甑山(こしきやま)、今木山(いまきやま)、面影山(おもかげやま))に囲まれ、当時の面影を残す万葉の歴史と古代の出土品にあふれた万葉の里となっています。
 この歴史豊かな万葉の里の一角に埋蔵文化財センターはあります。


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