2016年10月21日に発生した鳥取県中部地震から、今年で5年を迎えます。いつなんどきでも起こり得る地震。いま一度、家庭での地震対策を確認しましょう。
地震に備えて準備しておくことは、▽家具類の転倒防止(家具類の転倒防止については、2021年3月号「「いざ」に備え、意識高めよう~いつでも起こり得る地震に対策を~」に掲載) ▽食料・飲料水の備蓄 ▽非常用持ち出し袋の準備▽家族間の安否確認の方法 ▽避難場所や避難経路の把握など。揺れを感知したら自動的に電気を止め、地震による火災を防ぐ「感震ブレーカー」の設置や、被災後の生活を助ける地震保険への加入も重要です。
県中部地震では、約1万5千棟の住宅が損壊し、その多くが瓦屋根への被害でした。発生直後は、被災者と修繕業者をつなぐ仕組みが整備されておらず修繕が難航。その後、建築関係団体で「中部地震住宅修繕支援センター」が設置され、被災住宅の修繕が加速しました。
この経験を生かして県は、今年6月に建築関係9団体と協定を締結。災害時の円滑な住宅修繕の体制を構築しました。また、市町村と連携し、住宅の耐震診断や耐震改修、ブロック塀の撤去などの費用を助成しています。
10月21日には「鳥取県中部地震5年フォーラム」を開催。地震で得た教訓や課題を基に、今後の地域防災について考えます。インターネット配信による視聴ができます。
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