林業関係者の間では、スギの生立木の樹幹内水分量が季節的に変化することが一般的に認知されていますが、このことを証明する研究事例は今までほとんどありませんでした。
木材内部を伝わる応力波の速度は、含水率の変化に伴って変わります。そこで、林業試験場では、独自に改良した精度の高い応力波伝播時間計測手法を用いて、スギを対象に調査を行いました。
約2000日に渡る計測の結果、スギの樹幹内の水分が季節変化している可能性が極めて高いことをが明らかになりました。なお、このことに関する論文が、このたび学術誌に採録されました。(森林バイオマス利用学会誌:4283KB)