オオサンショウウオは世界最大級の両生類で日本固有種であり、国の特別天然記念物に指定されています。鳥取県においてはほぼ全域に生息情報があり、昔から「ハンザケ」「ハンザキ」という呼び名で親しまれています。
本指針は開発事業者等との調整や外来種問題、活用に関する取り組みなど、オオサンショウウオを取り巻く多様な課題を整理するため、特別天然記念物オオサンショウウオ保護方針検討会において案の作成に取り組みました。検討会を設置して専門家と県土整備部等の県の関係部局が参加し、県内市町村の文化財保護部局、国機関からの意見を反映して案をとりまとめ、それを県文化財保護審議会・名勝天然記念物部会で検討した後、令和4年2月9日に鳥取県文化財保護審議会が策定について答申しました。
本指針はオオサンショウウオの保存・活用における現状と課題を整理し、今後の取り組みを明確化したもので、より望ましいオオサンショウウオの保護について、鳥取県ならではの取り組みを示すことを目的としています。
指針は下記のリンクからダウンロードできます。
特別天然記念物オオサンショウウオ 保存活用指針(pdf:862KB)
関係要項・通知等(pdf:213KB)
付属資料(pdf:924KB)
第1章 保存活用指針策定の経緯と目的
1 これまでのオオサンショウウオ保護対策
2 保存活用指針策定の経緯と目的
第2章 保存活用指針の位置づけ
第3章 オオサンショウウオの生態と県内における生息状況
1 生態と生息環境
2 県内における生息状況
第4章 オオサンショウウオを取り巻く現状と課題
1 保存に関する現状と課題
(1)生息情報の把握
ア 個体に関する情報の把握
イ 環境に関する情報の把握
ウ 生息情報の集約
(2)現状変更等
(3)開発との調整
ア 河川・砂防事業等
(ア) 堰堤、床止(床固)、取水堰等
(イ) 護岸工事
(ウ) 河床掘削
(エ) 工事の時期
イ 河川等周囲の環境
ウ 災害復旧
(4)個体への影響
ア 外来種・交雑種
イ 飼育
ウ 違法な取り扱い
(5)保存体制
(6)保存の取り組み
2 活用に関する現状と課題
第5章 オオサンショウウオ保護の方針
1 保存に関する方針
(1)生息情報の把握
(2)現状変更等
(3)開発との調整
(4)個体への影響
(5)保存体制
(6)保存の取り組み
2 活用に関する方針
第6章 オオサンショウウオ保護の計画
1 保存のための計画
(1)生息情報の把握
(2)現状変更等
(3)開発との調整
(4)個体への影響
(5)保存体制
(6)保存の取り組み
2 活用のための計画
【関係要項・通知等】
1 工事に伴う生息調査の判断基準
2 災害時の対応手順
3 マイクロチップ取り扱い要項(追補)
4 活用事業の際の留意事項について(追補)
【付属資料】
1 関係法令
(1)文化財保護法(抜粋)
(2)文化財保護法施行令(抜粋)
(3)特別史跡名勝天然記念物又は史跡名勝天然記念物の現状変更等の許可申請等に関する規則(抜粋)
(4)鳥取県文化財保護条例(抜粋)
(5)鳥取県文化財保護条例施行規則(抜粋)
(6)オオサンショウウオに関する条例、法律
2 関連する事務手続き・申請書等様式
(1)事務手続きの流れ
(2)現状変更許可申請書例
(3)現状変更終了報告書例
(4)オオサンショウウオ個体記録票
3 工事及び生息調査事例集
4 活用・普及啓発事例集
5 オオサンショウウオに関する文献