平成8年から26年の長期にわたり、鳥取県林業試験場の機械オペレーターとして木材利用技術向上に係る試験研究を支援してきた柿田隆さんが、第1回全国林業試験研究機関研究支援功労賞を受賞しました。
1.受賞者
林業試験場 機械オペレーター 柿田 隆
2.受賞者の主な功績
柿田氏は試験研究の補助や県内企業からの技術相談、依頼試験、木材加工機械の利用等に的確に対応するための技能や経験を有し、木工機械やフォークリフトのオペレーターとして、一般の施設利用者への指導や、長年にわたる献身的な試験研究等への支援を行ってきた。
特に、高い精度を要求されるJASやJISの材料試験の試験体作製のほか、木育玩具や家具製品の試作、さらには大工仕事まで幅広くこなせる熟練した技術によって、様々な試験研究課題等に関与し、その円滑な推進に大きく貢献した。また、試験研究に必要な特殊な治具においても、柔軟な発想と無尽蔵のひらめきを元に必要な材料を見極めて迅速に対応し、円滑な試験実施を実現した。
精緻な加工や大胆な組み立てを要するスギ厚板耐力壁での、国土交通大臣認定取得(平成29年4月)も、柿田氏の支援によるところが極めて大きい。
林業試験場では今回の受賞を励みに、時代のニーズに即応するタイムリーな課題設定を心がけ、これまで以上に林業振興に貢献できる試験研究に取り組んで参ります。
[参考] 研究支援功労賞とは
全国林業試験研究機関協議会が、同協議会に属する機関に勤務し、林業・林産に関する試験研究に多大な貢献をした研究支援職員を表彰するもの。
彰状伝達式での柿田氏と池内局長 受賞を喜ぶ柿田さん