防災・危機管理情報


 香川県高松市の香川大学農学部において9月9日(土)に開催された日本木材学会中国四国支部 第34回研究発表会において、木材利用研究室の岡本瑞輝研究員が「研究発表賞」を受賞しました。この賞は研究従事年数10年未満もしくは40歳未満の若手研究者を対象としています。岡本研究員の取り組んできた研究の内容や発表手法が審査員から高く評価されました。これを励みに、得られた成果を県産材振興に役立てて参りますので、皆様の御支援・御協力をお願いします。

 

【発表題目】:リン酸系難燃薬剤を用いた接着混入型 LVLの防火性能の評価

(鳥取林試)岡本瑞輝、(()オロチ)清水淳一

 

【概要】この研究は、内装材としての利用が漸増しつつあるLVL製品について、より安価に効率的に防火性能を付与することを試行した研究です。

 LVL等の木材を大規模建築物内で利用する際には不燃処理などが必要になります。現在のLVL製品の不燃処理では、耐圧容器を使用する「減圧加圧注入法」が用いられますが、薬剤のロスが多く加工コストもかかります。そこでLVLの製造工程で防火性能を付与するため、接着剤中に難燃薬剤を混入させる「接着剤混入法」で、各種の難燃薬剤を試行しました。この結果、「接着剤混入法」に有望な薬剤を特定できましたが、既存の薬剤ではLVLに十分な防火性能を付与できないことも明らかになりました。

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   木口面(左)や接着層(右)で認められた液体リン酸系難燃薬剤の発泡

 

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 授賞式の様子

  

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