令和5年度 林業試験場研究成果報告会を開催しました。

 令和6年2月7日(水)、新日本海新聞社中部本社ホールにて「令和5年度林業試験場研究成果報告会」を開催しました。

 当日は約50名の皆様にご参加いただきました。ありがとうございました。セミナーの概要は講演要旨集をご覧ください。要旨集➡(pdf:2361KB)

【特別講演】
「智頭林業の魅力と課題」
講師:智頭の山人塾 塾長 山本 福壽氏
 「智頭の山人塾」は林業や森林に関する情報を地域に発信する事を目的とした団体です。ご講演では智頭林業の成因に関わるスギの国内の分布や遺伝的特徴をはじめ、日本海側と太平洋側の林業の発展の歴史や特徴について話されました。また、現在問題となっているシカ害による荒廃地の拡大についても、林業として植えた木だけを管理するのではなく、「森林業」として森林の植生の多様性の維持や、森林資源の保全の必要性など、幅広く話題を提供していただきました。

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(写真)智頭の山人塾 塾長 山本 福壽氏

 

【研究成果報告】

 研究員による最新の研究成果の報告を行いました。

1.「県産製材JAS規格材を用いた木構造に関する研究

    ~県内初となる実大トラス強度試験の実施~」

  木材利用研究室 主任研究員 森田 浩也

 全国的に中規模建造物に木材・木構造の利活用が進むなか、県産JAS製材品の利用の幅を拡げるため、木構造の強度を実際のサイズで試験した研究について報告しました。

2.「崩壊発生源となる移動体にみる樹木根系の特徴」 

  森林管理研究室 上席研究員 矢部 浩

 近年、災害をもたらす豪雨が増えつつあり山地災害のリスクが増加傾向にあるなか、山地斜面を支える樹木の根系の働きについて調べた研究について報告しました。

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(写真) 左:森田主任研究員 右:矢部上席研究員

 

【ポスター展示】

 各研究員が行っている研究課題についてポスター展示を行い、ご来場いただいた皆様と情報交換を行いました。45分間と短い時間でしたが、活発な情報交換が行われました。session(写真)ポスター展示

  

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