このたび、林業試験場の佐々木主任研究員の研究論文「スギ板材の乾燥における材色変化と桟木痕の調査」が「木材工業」誌第79巻第9号に載録されました。
木材を乾燥させるとき、風通しを確保するため「桟木」と呼ばれる角棒を挟んで積み上げますが、材面に桟木の跡が付くことがあります。
この桟木痕は、その見た目から商品価値の低下やクレームの原因になっています。
そこで、薄手のスギ板材を対象に、温度や湿度、桟木の材質などの条件を組み合わせた乾燥試験を行って乾燥前後の材色変化を比較し、桟木痕が残らない乾燥手法を検討しました。
試験研究の結果、(1)含水率の高い材を高い湿度で乾かすと桟木痕がはっきり残る。(2)アルミの桟木はスギ、ヒノキの桟木より桟木痕が薄くなる傾向があることがわかりました。
>>>木材乾燥による桟木痕
>>>桟木痕の調査