1 処理に困っている通帳等の状況

ア 不適切な会計処理による資金造成等

 該当なし

イ 銀行口座等に発生した預金利息で処理に困っているもの

銀行口座等

関係する学校

金 額

学校徴収金、
高体連、
高文連等の
県費外会計

鳥取東高等学校   鳥取商業高等学校
鳥取工業高等学校 鳥取湖陵高等学校
鳥取緑風高等学校 青谷高等学校
岩美高等学校    八頭高等学校
智頭農林高等学校 米子西高等学校
米子高等学校    米子南高等学校
米子白鳳高等学校 日野高等学校
鳥取聾学校      倉吉養護学校
                 計 16校

191,121円

学校別金額
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状況

  • 報告のあったものは、主に学校徴収金等学校を受入窓口とした預金口座における利息である。この口座から、生徒会会計やPTA会計など県費外会計等の各口座に振り分けられているが、入金から各会計口座への振り分けまでの一時的な保管に係る預金利息が累積したものである。なお、これらは入金用の口座として必要なものであり、現在も活用されている。
  • これらの預金利息は、発生したこと自体は必ずしも不適切とはいえないものであるが、これまでその処理の仕組みが明確になっていなかったこともあり、今後、その性格に従い、適切に管理、処理する必要がある。

 

対応方針

  • 一時的な資金の保管に伴い発生したものであり、原則として振替先の県費外会計において処理するものとする。
  • 既に役割が終了した県費外会計に係る預金口座の利息については、関連する他の県費外会計へ繰り入れ、有効活用を図ることとする。
  • 以上の処理方針は、教職員や保護者の代表等で構成する学校内県費外会計等検討委員会に報告し、一時的な資金の保管に係る経理処理の仕方を明確にすることとする。

ウ 進路指導室等で保管していた金券類

学校名

金券類

金額(円)

鳥取東高等学校 図書カード、テレホンカード、オレンジカード等

175,000

鳥取西高等学校 図書カード、テレホンカード、オレンジカード等

55,000

鳥取商業高等学校 図書カード

64,000

鳥取工業高等学校 図書カード、オレンジカード、ビール券等

49,400

鳥取湖陵高等学校 図書カード、クォカード、オレンジカード

10,000

岩美高等学校 図書カード、クォカード、オレンジカード

2,500

八頭高等学校 図書カード(券)、オレンジカード

54,000

倉吉西高等学校 図書カード、テレホンカード、お米券、ビール券等

38,600

鳥取中央育英高等学校 図書カード(券)、オレンジカード、ビール券等

68,800

米子南高等学校 図書カード、クォカード

1,500

米子工業高等学校 図書カード、オレンジカード、ビール券等

89,600

11校

 

608,400円

(注)ビール券、お米券は、概算額である。

状況

  • 金券類のうち、図書カード、テレホンカード等については、大学、短大、専門学校及び企業等が、主として自校のPRや推薦制度等の説明のため来校された際に、学校名や企業名入りのものを名刺代わりに持参されたものである。
    また、郵送された学校案内パンフレット等に同封されている場合もあった。
    これまでの使途として判明しているものとしては、主に進路指導用の図書類の購入等に充てられていた。
  • ビール券、お米券については、入手時期、経路とも不明である。
    また、これまでの使途も確認できなかった。
  • これらの金券類は、進路指導室内で保管(調査後は事務長管理)されていたが、金券類受払簿の作成による管理はなされていなかった。

対応方針

  • 金券類受払簿を作成し、校内での適正管理、有効活用を図ることとする。
    このうち、テレホンカードについては、利用頻度が減少していることを考慮し、電話会社に確認の上、ダイヤル通話料金の支払いに活用することも検討することとする。また、ビール券、お米券については、防災備蓄用(水等)に活用することも検討することとする。
  • 今後、原則として金券類の受け取りはしないことし、来校される学校、企業関係者の理解を求めていくこととする。
    平成15年度に、全国の大半の高等学校において大学合否情報等が予備校等に提供され、金品を受け取っていた例が判明したことを受け、外部への情報提供に伴う金品等の受け取りは行わないこととされたが、疑惑を招くことのないよう、名刺代わりと思われる学校名入りの金券類についても基本的にはこの考え方を徹底していくこととする。

エ その他疑義があるもの

●鳥取西校等学校

項 目

内 容

金 額

1県費外会計「高文連会計」の繰越金   

・「高文連会計」口座は、現在、鳥取県高等学校文化連盟助成金の受入口座として活用している。

・平成12年度以前から発生したと思われる繰越金の経緯が不明であったことから、現在まで支出されない状況となっている。繰越金の内容を確認できる証拠書類も保存されていない。


繰越金

39,839円

  
  


対応方針

  • 教職員や保護者の代表等で構成する学校内県費外会計等検討委員会に報告し、現会計内で有効活用するよう検討することととする。

 

項 目

内 容

金 額

2県費外会計「鳥取西高家庭クラブ特別会計」

・家庭学科(平成15年3月閉課程)当時に設置した会計と推測される。
・当時の関係者からの聴き取り等により、平成20年度全国高等学校家庭クラブ研究発表大会(鳥取大会)に向けて積み立てたものと思われるが、明確な使途方針等は確認できなかった。
・原資は、当時の鳥取西高家庭学科の活動状況から、全国高等学校家庭クラブ連盟から全国大会出場校に助成されていた研究費の一部を積み立てたものではないかと推測されるが、確認はできなかった。
・閉課程以後は、担当教諭により家庭科の実習経費の一部に活用されている。
・今回の調査により、学校内での会計の存在が確認されたが、平成19年3月新規の通帳のみで、過去の帳票類、通帳等は保管されていない。



残額

389,243円

3県費外会計「鳥取西高家庭科会計」 ・家庭学科(平成15年3月閉課程)当時に設置した会計と推測される。
・当時の関係者からの聴き取り等により、家庭学科当時実施された家庭科技術検定(財団法人全国高等学校家庭科教育振興会主催)に係る交付金の一部を積み立てたものではないかと推測されるが、確認はできなかった。
・閉課程以後は、担当教諭により家庭科の実習経費の一部に活用されている。
・今回の調査により、学校内での会計の存在が確認されたが、平成19年3月新規の通帳のみで、過去の帳票類、通帳等は保管されていない。

残額

233,532円


対応方針

  • 教職員や保護者の代表等で構成する学校内県費外会計等検討委員会に報告し、新たな県費外会計として整理の上、家庭教科充実に向けた活用など幅広く有効活用策を検討することとする。
    なお、新たな県費外会計設置においては、その設置の経緯を詳細に記録しておくこととする。

 

●鳥取商業高等学校

項 目

内 容

金 額

1県費外会計「高文連会計」   

・「高文連会計」口座は、現在、鳥取県高等学校文化連盟助成金の受入口座として活用している。
・鳥取県高等学校文化連盟から受けた助成金は、全国高等学校総合文化祭等への派遣費用等として支出されているが、過去3年分の助成金が支出されないまま、繰り越されている。
  平成 9年度分   残額23,000円
  平成10年度分  残額11,662円
  平成17年度分  残額   1,520円
・平成9年度、10年度については、通帳での残額確認しかできないため、繰り越された理由等は確認できなかった。
・平成17年度については、県高校等学校総合文化祭開会式への参加経費であり、担当教諭等が式典に参加していることは確認されたが、助成金が支出されなかった理由等は確認できなかった。


繰越金

36,182円

  
  


対応方針

  • 教職員や保護者の代表等で構成する学校内県費外会計等検討委員会に報告し、現会計内で有効活用するよう検討することととする。

 

●八頭高等学校

項 目

内 容

金 額

1県費外会計「新聞部会計」   

・平成19年7月、平成20年1月に、地元銀行から、「長期にわたり入出金等の動きがない口座がある」旨の葉書が届いた。
 「新聞部口座」
  1 口座   残額10,997円
  2 口座    残額42,731円
・新聞部は休部状態(平成20年度活動休止)にあり、現顧問は通帳・印鑑とも引き継いでおらず、口座の存在も知らなかった。
・各口座の名義人(一人は退職)や前顧問に確認したが、わからない状態である。
・銀行に対応を確認したが、通帳、印鑑とも紛失の場合は、解約等処理不可能との回答を得た。


残額

53,728円

  
  


対応方針

  • 引き続き、通帳、印鑑の所在確認を継続することとする。
  • 口座の解約ができた場合は、生徒会会計に返金することとする。

 

●倉吉農業高等学校

項 目

内 容

金 額

1県費外会計「祥雲寮会計」   

・地元銀行から、「長期にわたり入出金等 の動きがない口座がある」旨の葉書が届いたことにより、口座の存在が判明した。
 「祥雲寮口座」  残額52,046円
・口座の名義人は当時の寮監長(死亡)、引き継いだと思われる後任の寮監長も死亡されている。
・平成16年にも銀行から同様の通知があったが、確認作業は中断したままとなっていた。
・銀行に対応を確認したところ、通帳、印鑑紛失届と代表者変更届の手続きの後、解約可能との回答を得ている。


残額

52,046円

  
  


対応方針

  • 口座の解約手続きを進めるとともに、預金解約金については、教職員や保護者の代表等で構成する学校内県費外会計等検討委員会に報告し、寮運営に関係する会計に繰り入れるなど、有効活用方法を検討することととする。

●鳥取中央育英高等学校

項 目

内 容

金 額

1県費外会計「緑風寮自販機会計」   

・緑風寮内に設置された自動販売機に係る手数料を取り扱う会計である。
・自動販売機の設置、維持管理については、平成7年に学校同窓会長、学校長、受託業者間で契約を締結している。
・県立教育機関における自動販売機(清涼飲料水等)については、平成17年度から設置方法が見直され、県費会計に切り替えられた。
・このため、平成17年度以降の会計収入は平成16年度以前の手数料積立金の利息のみである。会計支出は、寮内の貴重品ロッカー設置、球技大会開催費等福利厚生関係に支出されている。
  平成16年度末残額  504,074円
  平成17~19年度収入    3,581円
  平成17~19年度支出 259,620円
  平成20年度繰越額   248,035円


残額

248,035円

  
  

対応方針

  • 平成16年度以前の手数料徴収に係る経緯等が不明であり、積立金の処理を検討するに当たって、引き続き調査を進めることとする。
  

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