茅葺屋根の集落、武家屋敷、商家の町並みなど、地域の歴史の中で形成された集落や町並みを、周囲にある川や橋、樹木や石造物など町並みとともに育まれた環境と含めて保存するために選定するのが、「伝統的建造物群保存地区」です。これらのうち、特に価値が高いものを、「重要伝統的建造物群保存地区」として国が選定しています。
倉吉打吹玉川伝統的建造物群保存地区
鳥取県では、県選定伝統的建造物群保存地区の選定を条例化し、都道府県レベルとしては全国で唯一、八頭郡智頭町の板井原集落を選定しています。
伝統的建造物群保存地区制度を利用した集落・町並みの保存は、地域の個性を生かしたまちづくりとして徐々に全国に広がりをみせ、選定から40年余りで、117地区が重要伝統的建造物群保存地区に選定されており(令和6年5月1日現在)、鳥取県では倉吉市打吹玉川地区(平成10年)と大山町所子地区(平成25年)、若桜町若桜(令和3年)の3地区が選定されています。
県では、これらの地区に対し修理、調査事業への助成や技術的支援を行っています。