各種試験研究成果をもとに、ほ場等の管理マニュアルを作成しました。また、試験場で開発した機械の情報も掲載しています。
「白ネギ用トンネル支柱打込み機」(2019年3月28日公表)
県中西部で夏ネギを作る生産者は、冬に植えた白ネギを寒さから守るため、背丈の低いトンネルを手作業で設置しています。トンネルの骨格は長さ150cm程度の細い支柱ですが、腰を屈めて数百本も打込むのは大変な労力です。当場ではこの作業を省力化するために、立ったまま支柱を打ち込める機械を開発しました。
そしてこのたび、白ネギ生産者に向けた実演会を開催しました。当日は、白ネギ生産者、農協および県関係者等で30名を超える参加者となり、本機に対する熱意ある意見交換が行われました。
開発元は農業試験場ですが、今後の機械の管理は、白ネギに関する研究がさかんな園芸試験場弓浜砂丘地分場となります。機械に対するお問い合わせは、弓浜砂丘地分場(0859-45-4616)へお願いいたします。
公表日時:平成31年3月28日(木)13時30分~15時
公表場所:鳥取県米子市夜見町ほ場
開発者 :鳥取県農業試験場
〈機械紹介資料〉打込み機説明資料(PDF 211KB)
〈機械動画紹介〉
- 開発に至った経緯
- 機械の構造説明
- 機械作業の様子(拡大)
- 機械作業の様子(全景)
「ハトムギ栽培マニュアル(H25改訂)」(PFD 1593KB)
近年の雑穀ブームにのり、国内産のニーズが高まり、ハトムギの作付が拡大しています。しかし、葉枯病の発生や施肥不足・雑草害等による減収等により、安定した生産を図ることが重要となっています。こういう状況の中、農業試験場においても、生産者や八頭農業改良普及所と一緒になって、ハトムギの試験を行ってきました。このたび、品種や施肥法、収穫乾燥調製の機械作業等で一定の成果が得られま
したので、「鳥取県ハトムギ栽培マニュアル」としてとりまとめました。
「簡易な水路目地補修の手引き」(PDF1552KB)
鳥取県では、ほ場整備後30年以上経過するほ場が大半を占め、水路の老朽化等により様々な問題が発生しています。水路からの漏水が原因と思われる水はけの良くないほ場もあり、放置しておくとほ場の状態が悪化していくものと思われます。
しかし、水路の補修作業についてはあまり行われていない状況で、農業者自らが水路の補修を行う場合、参考となるような情報(作業方法、コスト等)が整理されていませんでした。そこで、農業者自らが行える簡易な補修方法を「簡易な水路目地補修作業の手引き」として取りまとめました。
畦畔法面の省力管理マニュアル(PDF3040KB)
水田法面への作業道の設置とセンチピードグラスへの植生転換技術に加え、冬芝を用いた管理方法を確立し、本マニュアルに追記しました。