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2023年9月28日
令和5年9月24日(日)、米子市立図書館 多目的ホールにおいて、新鳥取県史を学ぶ講座『鳥取県の鉄道敷設運動-山陰線の開通-』(第3回)を米子市立山陰歴史館と共同開催しました。講師は、当館県史活用担当の石田敏紀が務めました。
講演では、1888(明治21)年の私鉄・山陽鉄道(現、JR山陽線)「神戸-岡山」間が開業した翌年に鳥取県内各地で鉄道敷設運動がはじまったこと、1894(同27)年に陰陽連絡線「姫路-智頭-鳥取-米子-境」間の建設が決定されたが、日清・日露戦争によって工事は延期、中断されたこと、1906(同39)年に路線が「福知山-鳥取-米子-今市(現、出雲市)」間に変更、路線名も「山陰線」に改称され、1912(同45)年に「京都-今市」間で開通したことなど、山陰線開業までの経緯を解説しました。
また、米子開催であることをふまえ、陰陽連絡線「境-米子-鳥取-姫路」間の建設決定後、県西部(特に日野郡)の人々が「岡山-津山-根雨-米子」間を結ぶ私鉄・中国鉄道の建設に尽力したが失敗したこと、陰陽連絡線が山陰線「福知山-今市」間に変更された後、「津山-根雨-米子」間の敷設運動を再開したことなど、明治時代の県西部の人々の鉄道建設への取り組みを詳しく紹介しました。
講演後、参加者から「日清・日露戦争による建設の延期・中断など、開通までの詳しい経緯がわかった」「鉄道による地域発展を期待したことで地域間対立が生じたことがわかった」などの感想をいただきました。
講演の様子
公文書館 2023/09/28
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