展示・イベント等

企画展示 「因幡の古墳」始まりました!

 令和3年度を締めくくる、企画展示「因幡の古墳 -方墳から前方後円墳へ-」が始まりました。今回の展示は、山陰最古級の前方後円墳「本高14号墳」が築造される前期前半の鳥取平野の古墳とその出土資料を紹介しています。
 古墳時代前期前半期の山陰では、弥生時代の四隅突出型墳丘墓の系譜を引く方墳が築かれており、地域の伝統的な葬制を引き継いでいました。一方、中国鏡や鉄製品など副葬品の種類・数量は飛躍的に増えており、すでに近畿地方を中心に造られていた前方後円墳に関する情報も入ってきていたと考えられます。
 こうした古墳時代開始期の鳥取平野の状況を改めて確認したうえで、前方後円墳である本高14号墳が登場する意義を探ります。
会期は、3月31日(木)までです。開館時間は平日午前9時から午後5時までですが、3月4日、19日(土)は午後特別開館(午後1時から5時)、その前日金曜日(3日、18日)は午後7時まで開館延長していますので、どうぞ御利用ください。

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ミニシンポジウム「戦国狗尸那(くしな)城を探る」を開催します!

 令和4(2022)年2月27日 午後1時からミニシンポジウム「戦国狗尸那城を探る」を開催します。狗尸那城は、鳥取市鹿野町にそびえる鷲峰山の中腹にあり、横堀(よこぼり)や竪堀(たてぼり)、切岸(きりぎし)といった巧妙な防御施設を巧みに配置し、県内の山城で初めてみつかった大型の礎石建物を、山頂の主郭に備えています。立派な城跡でありながら文書史料では城名は現れない、謎の一面も持ちあわせています。
 今回のシンポジウムでは令和2、3年度に実施した狗尸城跡の発掘調査成果についての報告と、中世城館研究の第一人者である中井均先生(滋賀県立大学名誉教授)に、全国的な視点から発掘調査で見えてきた中世山城の実像について講演をいただきます。
 さらに、トークセッションで狗尸那城とはいつ、だれが何のために築いた山城だったのか、中井先生と対談し、深めていきます。
 今回は新型コロナウイルス感染症拡大に伴って、オンライン(Cisco Webex Event)で聴講いただくシンポジウムとなります。
 ぜひご参加ください。

申込に関するお知らせはこちらをクリックしてください↓

ミニシンポジウム 「戦国狗尸那(くしな)城を探る」開催お知らせ

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狗尸那城跡の主郭でみつかった大型礎石建物跡


ミニシンポジウム『戦国狗尸那(くしな)城を探る』開催のお知らせ

 当センターでは、「中世城館再調査事業」の一環として、令和2年度から狗尸那(くしな)城跡(鹿野町)の発掘調査を行ってきましたが、令和4年2月27日(日)午後1時よりミニシンポジウム『戦国狗尸那城を探る』を開催いたします。
 狗尸那城は、立地や文献などからみて、西因幡の重要な山城だと思われますが、これまであまり取り上げられておらず、謎の多い城です。この2年間の発掘調査成果の発表と、中世城館研究の第一人者である中井均氏(滋賀県立大学名誉教授)の講演、さらにトークセッションを行い、狗尸那城の謎に迫ります。
 コロナ禍のため、本シンポジウムは定員100名でオンライン方式のみ(Cisco Webex Events)の開催となります。詳しくはチラシ(PDF)をご覧ください。参加申し込みは令和4年2月20日(日)までとなっておりますので、お早めにお申し込みください。

ミニシンポジウム(pdf:559KB)


因幡の中世城館 展示品「戦国時代の喫茶」を紹介します!

 現在開催中の企画展「因幡の中世城館」の展示品の紹介です。
 喫茶文化を感じさせる出土品として、「茶臼(ちゃうす)」を紹介します。 
 喫茶が普及するようになったのは12世紀末以降、禅院から武士階級へと広がったとされています。15世紀に入ると茶の味や香りによって産地を判別する、「闘茶(とうちゃ)」が行われるなど、茶は生活の中に浸透していきました。
 「茶臼」は合わさる面に臼目が刻まれた上臼、下臼を芯木で接続し、上臼の上部に作られた穴に茶葉を入れ、上臼の横につけた挽き木を回して上臼を回転させることで茶葉が上下の臼目に挽かれ、粉末の「茶」となって下臼の受け皿にたまっていきます。
 天神山城跡の出土品は、下臼の一部で、芯木を差し込んだ穴があり、臼目が刻まれていることがわかります。出土品の中にはお茶を飲んだと思われる天目茶碗(てんもくちゃわん)も出土しており、戦国時代の因幡守護屋敷では、上級の武士にふさわしく喫茶の習慣があったことがわかります。

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喫茶文化を感じさせる出土品「茶臼(ちゃうす)」


企画展示「因幡の中世城館」オープン

 あけましておめでとうございます。

 本日より、企画展示「因幡の中世城館」を開催します。

 今回の展示では令和3年度に埋蔵文化財センターで実施した狗尸城跡(鳥取市鹿野町)の発掘調査成果と、昭和42年度、昭和63年度に発掘調査を行った天神山城跡(鳥取市布勢)の調査資料の一部を紹介しています。

 天神山城跡の資料は、京都系土師器皿を中心に展示しています。戦国時代、地方武士は、京都で行われていた武家のならわしを取り入れ、大量の土師器皿を使った儀式や宴会を行い、その時に使った土師器皿は大量に捨てられていました。天神山城跡は因幡守護山名氏が居住した守護所で、京都で作られていた手づくね技法による皿を模倣した京都系土師器皿がたくさん出土しています。文書史料や日記などの記録から、地方でも武士は儀式や宴会を年に何十回も開催しており、その多くは正月が中心と言われています。天神山城跡の京都系土師器皿も、かつての正月行事に使われたものかもしれません。

 狗尸那城跡では、曲輪と曲輪の間に設けられた切岸(人工的に削った急な崖)部分を新たに調査し、改修された痕跡や、礎石建物跡と同時期に整備されたと考えられる石積みを確認したところです。斜面に積まれた石積みは、崖の崩落防止のほか、石による整備によって城を見せるような効果を狙った可能性がうかがえ始めました。

 埋蔵文化財センターにお越しいただき、ぜひ展示をご覧ください。

展示室の入口の写真。


冬休みスペシャルイベント開催しました!!

 大雪警報のため、予定していた令和3年12月25日(土)、26日(日)の開催は25日(土)のみの開催となってしまいましたが、冬休みスペシャルイベントを開催しました。

 今回の体験メニューは、「ミニチュア山城をつくろう!」と「めざせ忍者マスター!手裏剣投げ体験」でした。
 「ミニチュア山城をつくろう!」では、近年、全国的にも注目されているクシナ城跡(鳥取市鹿野町)と国史跡若桜鬼ヶ城跡の2500分の1スケールのミニジオラマを作りました。このミニジオラマ、体験用のおもちゃのように思われるかもしれませんが、実は航空レーザー測量という方法で得られた地形データをもとに3Dプリンターでモデル型を作った精巧なものです。このミニジオラマ作りは、先ほど説明した新しい技術を体験メニューにも応用した当埋蔵文化財センターならではのものです。
 体験されたみなさんからは、「ミニジオラマ作りを通して、山城の構造が体感できた。」、「行ったことのあるお城のジオラマを作ったのでよりお城のことが分かった。」、「ミニジオラマ作りと歴史解説が一緒でよく分かった。」などの感想がありました。
 また、手裏剣投げ体験も大変好評でした。最初は上手くできなかった参加者も職員にコツを伝授してもらうと見事命中。命中した方はセンターオリジナル記念品がゲットし、参加者の皆様が体験後、笑顔で帰って行かれました。
 当埋蔵文化財センターでは夏休み、冬休み、春休みにこのような楽しい古代体験を実施しています。次は春休みイベントを予定していますので楽しみにしていてください。ホームページチェックもお忘れなく!!

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ミニチュア山城作りに熱中!

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見事完成!!

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手裏剣見事命中!!


企画展示「因幡国府とその周辺」展示品の紹介 題箋軸に巻いてあった書類は

 企画展示「因幡の国府とその周辺」の会期は残すところ1週間余りとなりました。展示品の紹介第3弾で、今回は「題箋軸」(だいせんじく)です。
 題箋軸とは書類を巻く木製の道具で、書類の内容を記す題箋部(小さな板)と書類を巻く割りばしくらいの太さの軸の部分で構成されます(写真1)。多くの場合は、出土時には軸の部分は折れてしまっていることが多いものです。今回の企画展示には、昭和52年に実施された国府地区県営ほ場整備事業に伴う発掘調査で出土した題箋軸の復元品を展示しています。
 出土したのは題箋部だけで(写真2)、表面に「仁和二年假文□」(にんなにねんけぶみ、最後の1文字の□ははっきりと見えませんが、「案」と考えられています。)、裏面に「仁和二年假文」の墨書(ぼくしょ)が残っています。大きさは、長さ7.3cm・幅2.7cm・厚さ5mm程度です。仁和2年(西暦886年)は平安時代の前期に当たります。
 出土した地点は国庁域内を東西方向に通る砂利敷道路(幅約14m)に平行する溝の中です。道路は、鎌倉時代頃の土器などが数多く含まれる地層に覆われており、鎌倉時代頃までは使用されていたこと、この道路の下層にはさらに古い時期の石敷が見られることも報告されています。
 さて、「假文」とは律令制下の役人の休暇願で、「暇文」や「仮文」と表記することもあります。都で勤務する役人を例にとると、「仮寧令」(けにょうりょう)というきまりで、6日に1日の「六假」(ろっか)や農繁期の「田假」(でんか)など休暇願が不要ないくつかの休暇が認められています。これら以外に私用で休暇を取得する場合には、「請假解」(せいかげ)という休暇願を提出して承認される必要がありました。東大寺にあった「写経所」の請假解が正倉院文書の中に数多く残されており、休暇の理由には、病気や衣服の洗濯、家の修理など様々なものが見られます。また、承認された休暇を過ぎても出勤しない役人への召喚状(召文(めしぶみ))や、承認された休暇以上に休むための欠勤届である「不参解」(ふさんげ)も見られます。不参解には、病が回復しない旨を訴えたものもあり、都で勤務する役人の実態が具体的に分かる資料となっています。
 因幡国府遺跡で出土した題箋軸には、承認済の休暇願又は休暇願と承認結果がとりまとめられた書類が巻き付けられていたと考えられます。また、□部分が「案」であるとすれば、因幡国府から上級機関に提出したこれらの書類の控えを巻き付けて保管していたものと考えられます。

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写真(1)題箋に書類が巻いてあるようす(鳥取県立博物館蔵)

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写真(2)因幡国府で出土した題箋軸の表(左)・裏(右)


企画展示「因幡国府とその周辺」展示品の紹介 「南」の次の1字は何?

 今回の企画展では、因幡国府遺跡の発掘調査で出土した墨書土器(ぼくしょどき)の一つを展示しています。展示している土器は、国庁の中心施設である正殿(せいでん)や後殿(こうでん)が発見された一画で出土しています。文字は、須恵器(すえき)の坏形(つきがた)土器の底面に書かれており、昭和53年に鳥取県教育委員会によって発行された『因幡国府遺跡発掘調査報告書6』では1字目が「南」、2字目は不明としています。企画展示をするにあたり、今回改めて埋蔵文化財センターにある「赤外線撮影装置」で文字を撮影してみました。
 1字目は文字の上端部の墨が消えてはいますが、「羊」の文字を囲むような筆跡があることから、発掘調査報告書どおり「南」で納得できます。
 問題は2字目です。曲線の山が3カ所あるような文字です。全国の出土品に書かれている文字例をデータベース化した奈良文化財研究所の「木簡庫」で、文字「南」の例を検索してみたところ、647例ヒットしました。このうち、「南」が先頭で2文字完結する単語は、「南門」、「南方」、「南郡」、「南部」、「南北」、「南東」、「南西」、「南宅」、「南山」、「南道」、「南部」などの例がありました。これらのうち、曲線の山が3カ所あるのは、どうも「門」のようです。
「平城宮内裏北方官衙地区」出土木簡の「北炬門」例(https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AABUS48000316)の「門」の字、あるいは「平城京左京二条二房五坪二条大路濠状遺構(北)」出土木簡の「外南門□大原□磯部□二人」(https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AFFJF12000133)の「門」の字に比較的似通っていることから、2文字目は「門」とするのが妥当と考え、展示土器の墨書は「南門」としてよいと考えます。また、国庁に南門は付設されるものですので、南門と墨書された土器があっても不自然ではないと考えています。
 なお、企画展示は12月24日(金)までとしていましたが、25日(土)、26日(日)の冬休みイベントに合わせて、午後は開館していますので、どうぞお見逃しなく。

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墨書土器の赤外線撮影映像


冬休みスペシャルイベント開催します!

 子ども達お待ちかねの恒例企画『冬休みスペシャルイベント』を今年も開催します。

 今年は、令和3年12月25日(土)、26日(日)の午後に開催します。25日(土)は、「ミニチュア山城をつくろう!」、26日(日)は、「古代ゴマを作って回そう!!」、そして、両日とも「めざせ忍者マスター!手裏剣投げ」を体験することができます。
 「ミニチュア山城をつくろう!」は、今、話題の戦国時代の山城「クシナ城跡」のミニジオラマを作る体験です。これでいつでも戦国時代の山城を手の上で観察できます。
 「古代ゴマを作って回そう!!」は、古代のコマを作って回して楽しむ、お正月向け季節限定体験です。
 「めざせ忍者マスター!手裏剣投げ体験」は、忍者になりきって的めがけて手裏剣を命中させるゲームです。君は何個の手裏剣を的に当てることができるかな?自分の腕前を埋蔵文化財センターで試してみよう!!
 普段できない体験ができるこの2日間、埋蔵文化財センターで今年最後の楽しい思い出を作ろう!!
 また、イベント開催中は企画展「因幡の国府とその周辺」もご覧いただけますので、この機会に是非ご覧ください。

【冬休みスペシャルイベント】

  期間:令和3年12月25日(土)、26日(日)

    時間:〔ミニチュア山城(25日)・古代ゴマ(26日)〕

     ・第1回:午後1時30分から午後2時30分

     ・第2回:午後3時から午後4時

      ※定員:各回10名(完全事前予約制-申込〆切:12月24日(金))
      申込方法:当センターHP申込みフォーム、メール、電話        

     〔手裏剣投げ体験(25・26日) 

     ・午後1時~午後5時 ※先着順で体験

  会場:鳥取県埋蔵文化財センター

 

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ここをクリックするとチラシが開きます。 (pdf:685KB)


【お知らせ】開館延長・土曜日開館やってます!

 当埋蔵文化財センターでは、「仕事帰りに企画展示が見たい!」、「平日は埋蔵文化財センターに行く時間がない」などの利用者の皆様の声に応えて、次のとおり開館延長と土曜日開館をしています。

 

 〔開館延長〕第1・第3土曜日前日の金曜日:午後7時まで開館

 〔土曜日開館〕第1・第3土曜日:午後1時から午後5時まで開館

 今月、令和3年12月3日(金)・17日(金)は開館延長、12月4日(土)・18日(土)は土曜日開館です。  現在、当センターでは企画展「因幡の国府とその周辺」を令和3年12月24日(金)まで開催中です。仕事終わりに気分転換されたい方、鳥取の冬のきれいな星空の観察プラス鳥取の歴史にも触れたい方、その他のパターンの方々、どうぞ当センターの開館延長へお越しください。  

 第1・第3土曜日の午後開館もお忘れなく!

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開館延長中の埋蔵文化財センター

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仕事帰りに展示を楽しむ来所者

イベント,講座,施設見学,資料調査等のお申込み


センター紹介

 久松山地域は戦国時代以降鳥取城が築かれ、鳥取藩32万石の中心地でした。現在でもこの地域は県庁があり、行政の中心地となっています。

 しかし、戦国時代から遡ること約800年前の奈良時代、県庁から4キロほど離れたこの国府町に国史跡因幡国庁(現在の県庁にあたるもの)がありました。今ではひっそりとした田園地帯ですが、因幡三山(甑山(こしきやま)、今木山(いまきやま)、面影山(おもかげやま))に囲まれ、当時の面影を残す万葉の歴史と古代の出土品にあふれた万葉の里となっています。
 この歴史豊かな万葉の里の一角に埋蔵文化財センターはあります。


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