防災・危機管理情報


2016年2月4日

2016年2月3日 沖底(網代・賀露)

今朝の網代港地方卸売市場への沖合底びき網漁船の入港は5隻で、アカガレイ主体の水揚げでした。
漁場は、鳥取市沖の通称「だらずがれい」。産卵回遊で、青谷から大山沖の産卵場に向かうアカガレイが通る海域で、なんぼ獲ってもカレイが馬鹿みたいに獲れるということで、だらず(鳥取の方言で「馬鹿な」の意味)という通称名が昔から付いているそうです。
海底地形から見ても、深場から浅場に向かう通り道には最適な地形でしたので、納得の通称名でした。
ちなみにこの日のアカガレイの水揚げは1,560箱。見た感じですが、産卵親魚は抱卵状態が良かったです。
網代 アカガレイ
網代では、若松葉がに(脱皮後6カ月以内のズワイガニの雄)の水揚げは約200枚と少なく、松葉がに(脱皮後1年以上経過したズワイガニの雄)の方が水揚げ枚数が多かったです。
松葉がに(脱皮後1年以上経過したズワイガニの雄) 若松葉がに(脱皮後6カ月以内のズワイガニの雄))
そのほか、ハタハタ等の魚類、エビ類、頭足類、バイ類が揚がっていました。

ハタハタ ホッコクアカエビ
クロザコエビ(もさえび) トゲクロザコエビ(がらもさ)
ミズダコ ボウズイカ(ぴんだこ、みみいか)
エッチュウバイ(白バイ) エゾボラモドキ(赤バイ)
珍しいところでは1隻ですが、6尾もケガニを水揚げしていました。
ケガニ 

一方、賀露地方卸売市場への沖底船の入港は4隻で、こちらは隠岐西方が漁場で、若松葉がに主体の水揚げでした(若松葉がに6,500枚、松葉がに390枚。アカガレイは85箱)。
賀露の沖合底びき網漁船 セリの様子
今漁期はカニの値段が高いですが、若松葉がにも高値で推移しています。例年の2割近く高い規格もあります。
若松葉がに(脱皮後6カ月以内のズワイガニの雄)の陳列の様子(青い箱) 若松葉がに(脱皮後6カ月以内のズワイガニの雄)
立派な松葉がにも並んでしました。
松葉がに(脱皮後1年以上経過したズワイガニの雄) 松葉がに(脱皮後1年以上経過したズワイガニの雄)
そのほか、ソウハチ、ヤナギムシガレイ等のカレイ類、キアンコウ、マダラ、ノロゲンゲ等の魚類、バイ類等が揚がっていました。
ソウハチ キアンコウ

欲張って、網代でアカガレイ→松葉がに→若松葉がに、賀露でソウハチ→松葉がに→若松葉がにを測定したら、最後、タイムアップで若松葉がにの漁獲の多い、サイズの小さい規格で鋏幅を測れず・・・(一番測ろうと思っていたものなのに、本末転倒)。
若松葉がには丁寧に扱わないと脚が落ちるのに、1コンテナに20~30枚と多く入っているので、測りにくく、予想以上に時間がかかりました。

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