防災・危機管理情報


2016年2月8日

巨大タチウオ(ナガユメタチモドキ)

 

 2月6日の朝、境港のまき網漁船より見たことのない巨大なタチウオのような魚が揚がったので名前を調べて欲しいとの連絡があり市場に急行しました。

 昨年も水揚げされ1月~2月に報告例が多いサケガシラという深海性の魚かと思い現物を確認しましたが、サケガシラと比べて目が小さく、歯も鋭く、頭部の形状はタチウオのそれとほぼ類似しており明らかにサケガシラと異なります。

 試験場に持ち帰り調べてみたところタチウオ科のナガユメタチモドキという魚と分かりました。本県では2010年11月に本種が美保関の定置網で漁獲されたとの報告があります。静岡県、岩手県、山口県、福井県など全国で数例の報告はありますが非常に珍しく、各事例の体長範囲は1.9~2.5mですので今回の個体は過去の例の中でもかなり大きめの個体になると思われます。

 タチウオの仲間なので味はおいしいそうですが珍しい魚ですので標本として保存する予定です。

・名前 ナガユメタチモドキ
・全長 2m53cm
・体長 2m48cm
・重量 4570g
・生息水深 水深200m程度

全体写真

重量測定

サンマみたいな尾びれ

 

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