防災・危機管理情報


2016年5月20日

但州丸とトロール並行操業を実施しました!

5月16日から19日の4日間、兵庫県 香住高校の実習船「但州丸」と共に着底トロール網による試験操業を実施しました。
今回の調査エリアは隠岐諸島の西の海域11点です。

ズワイガニ日本海系群A海域では着底トロール調査によって資源量が推定されています。
この調査は但州丸を用いて行われていますが、今後、第一鳥取丸が参加することも検討されています。
そのためには、本船と但州丸の網の漁獲効率を把握することが必要となります。
そこで本船と但州丸で同時間帯・同海域において一定の間隔を保ちながら並行に網を曳き、比較試験を行いました。


初日の調査海域までの移動では、前線通過のため海は生憎のシケ模様でしたが、2日目からは海況にも恵まれ、絶好の調査日和となりました。




こちらの船が今回の調査を共にする但州丸です。
但州丸
但州丸は昨年竣工したばかりの新造船で、底びき網、マグロはえ縄、イカ釣り実習を行う実習船です。
今回の調査には実習生は乗船していないようでした。

この両船による並行操業は、船舶無線によりお互いの船位を確認しながらの調査となりますので、息の合ったコンビネーションが必要となります。



本船は今年初トロールということもあり、調査の無事成功を祈願して、網を御神酒で清めてから投網!





海底を30分間曳網した後、漁獲した魚は甲板上で魚種ごとにより分けられ、尾数・体長・重量を測定し記録します。





より分けた一部です。

右からマダラ・ハツメ・ヒレグロ




こちらはお馴染みのハタハタです。

全長20cm以上のハタハタは鳥取県オリジナルのブランド商品「とろはた」という名称で売り出されています。




この日は船員の顔が隠れてしまう程の巨大マダラを捕獲!!
このBigな感じ伝わるでしょうか…




こちらはカニの測定風景です。

カニの測定はオス・メスに分け、オスは甲羅の幅と爪の幅を測定。
メスは甲羅の幅と卵の状態を確認し記録した後、再放流します。

今年度の並行操業では、両船とも小型のズワイガニが多く、ほぼ同様なサイズのカニが採集されたようでした。
ただ、採集尾数は本船の方がかなり多そうな結果となったようです。


次回は漁具を変えて、マアジ表層トロール・マイワシニューストンネット調査を実施します。


 

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