5月23日から25日の3日間、マアジ表層トロール調査及びイワシニューストンネット調査を実施しました。
[マアジ表層トロール調査]
全26点中、鳥取県の沖合8点を調査しました。
前回紹介したトロール調査では海底付近の魚種を調査しましたが、今回の調査では表層付近に分布するマアジの稚魚(2~4cm程度)がターゲットとなります。
網口を広げるためのオッターボードは前回の調査後、表層付近を曳網できるように軽量なアルミ製のオッターボードに取り替え(写真の○で囲った部分)、網口には大型の浮きを取り付けました。
網には、曳網している水深をリアルタイムに把握することのできるセンサーが付いており、魚群探知機において魚群の反応がある水深帯をピンポイントに曳網することができます。
上の写真は、先ほどのセンサーにより得られた網の状態を表示しています。
こちらは魚群探知機の映像です。
水深30m付近に魚群が映っています。
ワープと呼ばれる網を曳くためのワイヤーの長さと船速の調整により、狙った水深に網を沈降させ曳網します。
30分間曳網して採補されたマアジの稚魚です。
採補されたマアジは水産試験場へ持ち帰り、今後のマアジの漁獲量の予想等のデータとして
役立てられます。
マアジだけでなく、近頃大量発生により漁業者の頭を悩ますサルパという寒天質のプランクトンも
網に入りました。
サルパは漁網を詰まらせ、重すぎて電動ウィンチが壊れたり、漁網が破れるなどの二次災害が発生しています。
ゾウクラゲも網に入りました。
なぜゾウクラゲというのか…
写真をご覧ください。
つぶらな瞳をした象に見えませんでしょうか?
名前にはクラゲとありますが、軟体動物に属するそうです。