平成29年9月9日(土)、米子市立図書館で『新鳥取県史資料編 近代6 軍事・兵事』の内容を解説する講演会「米軍記録と役場文書から読み解く郷土の戦争」を伯耆文化研究会との共催で開催しました。
岩佐武彦調査委員による「太平洋戦争~米軍資料に見る山陰地方の標的情報と攻撃」は、太平洋戦争における米軍との戦いと山陰地方との関わりを、真珠湾攻撃に参加したイ16号潜水艦日誌、機雷の掃海、米国戦略爆撃調査団(USSBS)の本土標的情報等により紹介しました。
喜多村理子編さん委員による「村役場史料から読み解く徴兵・召集」は、尚徳村役場兵事関係綴や終戦時に焼却をまぬがれた『二部村兵事動員日誌』などの資料を用いて、徴兵制度の変遷と、郷土の人々がどのようにして戦場に送り出されたかを具体的に辿りました。参加者は60名でした。
なお、平成29年12月10日(日)には明治期の軍事を扱った講演会「鳥取県護国神社資料にみる招魂のかたち」(仮)を行う予定です。
(写真1)プリントを用いて熱弁する岩佐委員の様子
(写真2)映像を交えて講演する喜多村委員の様子
県史編さん室