今年もよろしくお願いします。
新年明けての初の市場調査を歓迎してくれてか、測定対象魚種が目白押しでした。網代港卸売市場でハタハタ2隻分、アカガレイ1隻分を測定したのち、賀露地方卸売市場でハタハタ1隻分、ソウハチ1隻分、松葉がに(雄のズワイガニ)の1枚売りのみ2隻分と、1人での過去最高測定数となる1000個体超え(1098個体)を達成しました。ちなみに測定時間は午前4時から9時までのうち実質4時間ぐらいです。
網代、賀露での水揚げ状況は、以下のとおりです。
【網代】
地元の沖合底びき網漁船6隻分の水揚げで、主な漁獲物は、アカガレイ、ハタハタ、松葉がに、クロザコエビ(もさえび)でした。
今が旬のアカガレイは、1から11番まで全規格がそろっており、今漁期の特徴である最小規格の11番も最大で11箱/隻ありました。ちなみに鳥取県では小型のアカガレイを保護しており、漁獲対象は全長20cm以上となります。
ハタハタは未成熟サイズの4、5番規格が漁獲の主体で、成熟サイズの1、2番規格は確認できていませんが、3番規格では、産卵直後で卵が確認できていない個体が多かったです。
今航海は、ケガニの漁獲が目立ち、わざわざ「とっとり賀露かにっこ館」用に小型のケガニを持ち帰って、冷海水水槽で保管していただいている漁船もありました。
おまけで、沿岸では、800g以上ありそうな大型のクロアワビが出荷されていました。
【賀露】
賀露は地元船5隻全船の入港で、漁獲の主体は、松葉がに、ソウハチ(えてがれい)、エゾボラモドキ(赤バイ)でした。
例年12月初旬に見られる隠岐西方海域で大型の松葉がにのまとまった漁獲が、やっと見られました。大型個体が多く揚がったこともあり、トップブランドである特選とっとり松葉がに「五輝星」が3枚出荷されていました。
ソウハチは、最小規格の14番とその上の13番の小型サイズが主体で、全長30cmを超す個体は少なかったです。
また、水深100m以浅の沿岸魚種も並んでいました。今年も゛めでたい”年になりますように!