5月19日(土)、20日(日)に青森県で開催された「第3回日本伐木チャンピオンシップ2018」に鳥取県の森林組合から若手技術者5名が出場しました。
全国から70名(うち2名は韓国から)の技術者が参加し、19日に行われた予選を2名が通過。翌日の決勝では、鳥取県東部森林組合の栗田 亮さんが10位、鳥取県中部森林組合の山下 光太郎さんが13位と奮闘しました。また、部門別では5競技あるうちの丸太合せ輪切競技で山下さんが日本記録で見事1位となりメダルを授与されました。
※8月11日に開催される「森林の恵感謝祭(山の日記念全国大会歓迎フェスティバル)」で競技デモを披露する予定
▲ハスクバーナ・チーム・トットリ ▲鳥取県中部森林組合 山下氏
(丸太合せ輪切競技部門 第1位)
1 開催日時
日時:平成30年5月19日(土)予選会、20日(日)決勝
※予選会上位15名が決勝大会に出場
場所:モヤヒルズ(青森県青森市雲谷字梨野木63番)
2 出場者(ハスクバーナ・チーム・トットリ所属)
栗田 亮 (くりた りょう)鳥取県東部森林組合
塚本 耕司(つかもと こうじ)鳥取県東部森林組合
清水 勇介(しみず ゆうすけ)鳥取県東部森林組合
向井 康二(むかい こうじ)八頭中央森林組合
山下 光太郎(やました こうたろう)鳥取県中部森林組合
<ハスクバーナ・チーム・トットリとは>
平成26年度から実施しているオーストリア林業技術導入推進事業における視察研修にも参加した、塚本耕司氏(鳥取県東部森林組合)が中心となって、技能研鑽等を目的に設立した団体(H28設立)。塚本氏の日本伐木チャンピオンシップ(H28青森開催)への参加等がきっかけとなり、若い就業者のネットワーク化が進み、鳥取県東部森林組合の職員を中心として、他事業体の若手も参加(会員12名)。
※ハスクバーナ:スウェーデンストックホルムに本社を置くチェーンソーメーカー
3 出場者成績
4 日本伐木チャンピオンシップとは
林業の安全作業技術の向上と林業の仕事を幅広い人に広めることを目的に、林業作業の必需品チェーンソーによる「伐倒」「ソーチェーン着脱」「丸太合せ輪切」「接地丸太輪切」「枝払い」の5種目で技能を競う。第3回の今年度は全国から70名が参加(うち2名は韓国)。
青森県で2年に1度開催されており、上位入賞者は世界大会(第33回ノルウェー大会)にも出場する。
▲伐倒 ▲ソーチェーン着脱
▲丸太合せ輪切 ▲接地丸太輪切 ▲枝払い
林業事業体経営者をはじめ全ての林業関係者の安全意識向上を図り、林業従事者が安全で安心して働くことができる労働環境を実現するため、鳥取労働局、鳥取県林業災害防止連絡協議会と共同で、下記のとおり鳥取県林業安全大会を開催しました。
1 日時
平成29年11月24日(金)午後2時から4時まで
2 場所
鳥取県立図書館 大研修室(鳥取市尚徳町101)
3 内容
(1)林業労働災害の発生状況と労働災害防止への取り組みについて(鳥取労働局)
(2)県内事業体の取組状況(株式会社グリーン・シャイン)
(3)安全講話「とされいほくの経営安定化への取り組み」
講師:株式会社とされいほく 代表取締役副社長 半田州甫(はんだくにお)氏
(4)その他
とっとり林業技術訓練センターのパネル等展示予定
○主催:鳥取労働局、鳥取県、鳥取県林業災害防止連絡協議会
○共催:林業・木材製造業労働災害防止協会鳥取県支部、鳥取県森林組合連合会、
(公財)鳥取県林業担い手育成財団
○問合先:鳥取県林政企画課 電話0857-26-7300
▲鳥取労働局 内田敏之局長による開会あいさつ
内田労働局長は「林業作業は安全管理が難しく、災害発生要因が多く存在するが、林業現場で働く人たちが安全対策を考え、その取組を業界全体で取り入れて「安全文化」を創り上げて欲しい。」と挨拶を行いました。
▲鳥取県森林・林業振興局 尾崎史明局長による開会あいさつ
尾崎局長は、本大会の意義や県の安全への取組などをふまえ「今一度「安全」について我が職場を見つめなおす機会としていただきたい。」と挨拶を行いました。
▲鳥取労働局 仲浜弘昭安全課長による講演
仲浜課長より、鳥取県の林業労働災害の発生状況と労働災害防止の取組についての説明がありました。県内の休業4日以上の労働災害は近年減少傾向にありますが、労働災害をなくすために、適切な伐木作業・チェーンソー使用の実施や不安全行動をなくす取組を徹底し、「安全文化」を創り上げる提案がありました。
(参考資料)林業労働災害の発生状況と労働災害防止への取り組みについて(1.4MB)
▲株式会社グリーンシャイン 手島慎司班長による取組状況の報告
手島班長より、事業体の安全への取組況について事例発表がありました。始業前ミーティングや週及び月ごとの安全衛生会議、安全パトロールの実施など安全への取組について紹介があり、「個々の安全意識を高め、リスクの共有を図り、仕事に対する緊張感をもって作業をしている。」と発表がありました。
▲株式会社とされいほく 代表取締役副社長 半田州甫氏による安全講話
半田氏より「とされいほくの経営安定化への取り組み」をテーマに講演がありました。林業、林業従事者の社会的地位の向上を目指して、企業理念や経営基本方針の明確化、社員の意識改革など経営安定化に向けて取り組まれてきたことについて話されました。
▲鳥取県林業担い手育成財団 中田和男常務理事による取組報告
中田常務理事より担い手育成財団の研修内容やとっとり林業技術訓練センターでの活動状況など、最近の若手の活動について説明がありました。
▲若手作業員へのインタビューの様子
若手作業員に安全への取組状況や将来の目標などをインタビューしました。また、日本伐木チャンピオンシップ参加予定者に大会向けた意気込みを語っていただきました。
▲鳥取県林業災害防止連絡協議会 前田八壽彦会長による閉会の言葉
前田会長より「労働災害は組織または一人一人が細心の注意を払って安全対策を徹底していくことで皆無にできる自信を持った。災害ゼロに向けて頑張りたい。」と閉会の挨拶があり、その後、参加者全員が林業災害ゼロを目指して「頑張ろう!」を唱和して大会を終わりました。
オーストリア林業に学び安全に特化した林業研修(伐木など基礎訓練を徹底し反復して行う教育)を行うため、全国初となる「とっとり林業技術訓練センター」を林業試験場内に整備したので、研修の開始にあたり、下記のとおり開所式を行います。
1日時
平成29年3月28日(火)13時から13時30分
2場所
鳥取県林業試験場(鳥取市河原町稲常113)
3内容
(1)開会
(2)主催者挨拶
平井伸治 鳥取県知事
(3)来賓挨拶
岡井芳樹(おかいよしき)林野庁経営課林業労働対策室長
前田八壽彦 鳥取県林業災害防止連絡協議会長
(4)来賓紹介
(5)看板除幕
平井伸治 鳥取県知事
前田八壽彦 鳥取県林業災害防止連絡協議会長
ルイジ・フィノキアーロオーストリア大使館商務部上席商務官
前田幸己(公財)鳥取県林業担い手育成財団理事
鳥取県東部森林組合技能員 伊藤綾沙子さん、伊藤亜実さん ほか
(6)機械装置説明・実演
今年度オーストリアに研修派遣された森林組合班長等による実演など
(7)閉会
(8)運用開始(研修開始)
班長候補クラスを対象にしたチェーンソー研修会の開始
*3月29日(水)も終日研修を実施
4 施設の概要
(1)施設規模 木造平屋建 約50平方メートル
(2)整備装置の概要
ア 伐倒反復訓練装置(4基)
ジャッキで丸太を固定し、正確な伐倒を反復練習する
イ 風倒木伐採訓練装置(1基)
テンションがかかり、裂けて跳ねやすい木を安全に伐るための手順を練習
ウ 枝払い訓練装置(1基)
取り付けた模擬枝により伐倒木の枝払いや足の運び等を反復訓練する装置
エ チェーンソーキックバック装置(1基)
チェーンソーの取扱の危険性を学ぶ装置
5 愛称「Gut Holz」(グート ホルツ)の由来
平成28年10月に、オーストリアから招聘したピヒル森林研修所の Martin Krondorfer(マルティン・クロンドルファー)所長が、この施設に愛着を持って御提案頂いた言葉です。
この言葉は、オーストリアの林業関係者の間では、“安全作業で木材を生産しよう。”というスローガンで使われているとのことです。
とっとり林業技術訓練センター外観 とっとり林業技術訓練センター内観
風倒木伐採訓練装置 伐倒反復訓練装置
キックバック訓練装置 枝払い訓練装置
【目的】
県内の林業災害の防止に向けた取組を推進し、林業従事者が安全で安心して働くことができる労働環境を実現するため、「鳥取県林業災害防止連絡協議会」を設立しました。
【県内の林業災害の現状】
・平成27年度の死亡災害4件。
・素材生産量20万m3当たりの死亡割合が全国の5倍。
・特に伐倒作業で同タイプの事故が繰り返されている。
【課題】
以上のような現状から、“危険な林業”から“安全・安心な林業”に向け林業関係者全員の安全意識の向上が急務となっています。
【活動内容】
課題解決のために各種団体・行政機関等が連携して連絡協議会の中で以下の内容に取り組み、“災害の撲滅”、“安全・安心して林業に従事できる環境の実現”を目指します。
・過去の林業災害状況の把握、安全衛生関係の取組の推進
・災害防止に係る講習会・安全大会等の事業展開
・万一、事故が発生した際の「事故検討会」の開催と関係者への周知
・災害防止のための心構えの徹底(朝礼・中礼の実施など)
【役員】
(会 長)林業・木材製造業労働災害防止協会鳥取県支部 支部長 前田 八壽彦
(副会長)鳥取県森林組合連合会 代表理事会長 前田 幸己
鳥取労働局労働基準部 部長 河野 勲人
【構成員】
林業・木材製造業労働災害防止協会鳥取県支部
鳥取県森林組合連合会
公益財団法人鳥取県林業担い手育成財団
公益財団法人鳥取県造林公社
鳥取森林管理署
鳥取労働局労働基準部
国立研究開発法人森林総合研究所森林整備センター鳥取水源林整備事務所
鳥取県危機管理局
鳥取県商工労働部雇用人材局
鳥取県農林水産部森林・林業振興局
平成27年10月26日(月)鳥取県中部総合事務所講堂において、鳥取県、鳥取労働局及び林業・木材製材業労働災害防止協会鳥取県支部が共催し、「鳥取県林業安全大会」を開催しました。林業関係で8月以降3件の死亡災害が相次いだことから、林業安全を推進するため開催したもので、林業事業体関係者等120人が出席し、安全対策の取り組みなどについて学ぶとともに、林業災害の根絶を目指す大会宣言を行いました。
内容
1.主催者あいさつ
2.林業関係の災害発生状況について(鳥取労働局)
3.講演「労働災害の防止についてー災害を起こすとこれだけ怖いー」
林業・木材製造業労働災害防止協会鳥取県支部安全管理士 石原誠人
4.事業体の取り組み状況
(1)鳥取県中部森林組合 業務部主事 藤井祐介
(2)八頭中央森林組合 専務理事 清水和美
5.とっとり森林緊急通報カード等について
(鳥取県・林業・木材製造業労働災害防止協会鳥取県支部)
6.大会宣言
鳥取県中部森林組合 布廣将樹、岸田典子
大会宣言全文(PDF:47KB)