「林業へのICT技術の導入に向けて」をテーマに林業技術を考える会を鳥取市で開催したところ、80名の参加がありました。
1 日時
平成30年3月23日(金) 13時から15時40分
2 場所
とりぎん文化会館第一会議室(鳥取市尚徳町101-5)
3 内容
テーマ 林業へのICT技術の導入に向けて
講演 「レーザによる森林計測の現状と未来
~ここまでできる「航空レーザ」、「ドローンレーザ」、「地上レーザ」」
アジア航測株式会社 代表取締役社長 小川 紀一朗 氏
講演 「アナログ空中写真をGIS、GPSへ繋ぐ森林境界明確化システム」
富山県農林水産総合技術センター森林研究所 副主幹研究員 小林 裕之 氏
4 当日配布資料
発表内容のPDFダウンロード (4712KB)
平成29年度青年林業士認定書授与式および赤堀楠雄氏の記念講演会を、平成30年2月9日(金)に新日本海新聞社中部本社ホール(倉吉市)で開催しました。
1 青年林業士認定書授与式
尾崎森林・林業振興局長から認定書を受け取る青年林業士
抱負をえ述べる青年林業士
青年林業士と尾崎森林・林業振興局長の記念撮影
2 新たに認定された青年林業士
池成好貴 (八頭中央森林組合)
内田典彦 (鳥取県東部森林組合)
大谷訓大 (株式会社皐月屋)
岡 元気 (鳥取県東部森林組合)
神近勇太 (鳥取県東部森林組合)
北村真一朗 (北村林業株式会社)
車井勝徳 (岡部林業株式会社)
三島英樹 (岡部林業株式会社)
宮部 崇 (鳥取県東部森林組合)
村上雅紀 (鳥取県東部森林組合)
本谷隆幸 (鳥取県中部森林組合)
荒金裕樹 (株式会社グリーン・シャイン)
池岡雄三 (鳥取日野森林組合)
内田敦郎 (株式会社神戸上農林)
梶間晋二郎 (グリーンプラン梶間)
久代善平 (久代林業)
手島慎司 (株式会社グリーン・シャイン)
3 記念講演
「木材需給の現状・方向性と今後の山づくり」(PDF2234KB)
林材ジャーナリスト 赤堀楠雄 氏
平成30年2月9日(金)に新日本海新聞社中部本社ホールでオーストリア林業研修成果報告会を開催したところ、100名を超える参加をいただき会場はほぼ満員となりました。今年度は、オーストリアとの林業交流を先駆的に進めてこられた長野県から担当者をお招きし、鳥取県のオーストリア派遣者の報告とあわせて、安全で効率的なオーストリア林業に関する最新の情報提供を行いました。
オーストリア林業研修派遣者の5名
満員となった報告会の会場
1 オーストリア視察概要報告
鳥取県東部農林事務所八頭事務所
普及主幹 若松理恵
「オーストリア林業視察の概要」(PDF 2928KB)
2 オーストリア研修成果報告
(1)林道(PDF 3274KB)
八頭中央森林組合 福田晃章 氏
(2)機械(PDF 1874KB)
株式会社グリーン・シャイン 荒金裕樹 氏
(3)伐木(PDF 1864KB)
鳥取県東部森林組合 栗田 亮 氏
(4)
苗木(PDF3220KB)
鳥取県山林樹苗共同組合 藤原直樹 氏
3 情報提供
(1)
オーストリア林業導入の波及効果と今後の取組(PDF2073KB)
鳥取県農林水産部森林・林業振興局林政企画課
専技主幹 小山 敢
(2)
長野県とオーストリアの林業交流の取組(PDF 1635KB)
長野県林務部信州の木活用課
主任 日詰 究 氏
ピヒル森林研修所から講師を招き、室内講義、タワーヤーダー現地実習、チェーンソー指導研修を開催しました。
たいへん熱心な指導をしていただき、安全で生産性の高いオーストリア林業の技術導入の手応えが感じられました。
1 招聘者
ピヒル森林研修所 講師(フォレスター)エルウイン・プスターホーファー氏
〃 講師(林業マイスター)マーティン・ホルン氏
林業専門通訳 モニカ・ツイーグラー氏
2 招聘期間
平成29年9月29日(金)~10月6日(金)
3 内容
(1)平成29年9月29日(金) 午前中
場所:八頭中央森林組合 会議室(八頭町郡家)
内容:タワーヤーダーのプランニングの室内講義
テキスト:プランニングとルートの決定(1483KB)
タワーヤーダーのプランニングの講義
エルウイン先生が中間支点にかかる力を説明する様子
(2)平成29年9月29日(金) 午後
場所:若桜町諸鹿 林業専用道ソラ山線
内容:タワーヤーダーのスカイラインプランニング現地指導
オーストリアの吊り下げ式簡易コンパスによる測量
(3)平成29年9月30日(土)
場所:若桜町諸鹿 林業専用道ソラ山線
内容:タワーヤーダーの架設指導
ガイラインの角度を指導する様子
先柱や中間支柱にかかる力の方向を折れ尺でわかりやすく説明
(4)平成29年10月2日(月)
場所:若桜町諸鹿 林業専用道ソラ山線
内容:タワーヤーダーの集材作業指導
オーストリアTST社製タワーヤーダー
指導を受けた八頭中央森林組合と記念撮影
(5)平成29年10月3日(火)
場所:新日本海新聞社中部本社ホール(倉吉市上井町1-156)
内容:タワーヤーダーのプランニングの室内講義
テキスト:(1)9月29日のテキストと同様
室内講義の様子
ガイラインの地面との角度の説明
(6)平成29年10月4日(水)
場所:三朝町木地山地内
内容:タワーヤーダーの架設実習
マーティン先生が木に登り中間支点の設置を実演
(中間支点1か所あたり30分の速さで設置完了)
タワーヤーダーのガイラインの設置について指導
(7)平成29年10月5日(木)午前
場所:三朝町木地山地内
内容:タワーヤーダーのスカイライン測量実習、集材実習
タワーヤーダー計画地におけるスカイラインの測量実習
立木に傷をつけないためのチョーカー作業の指導
立木にぶつからずに集材される様子
鳥取県中部森林組合のタワーヤーダー班と記念撮影
(8)平成29年10月5日(木)午後
場所:三朝町木地山地内
内容:タワーヤーダーの公開研修
協力:鳥取県中部森林組合
タワーヤーダー作業の注意点の説明を聞く一般参加者
タワーヤーダー作業のデモンストレーション
公開研修の参加者全員で記念撮影
(9)平成29年10月6日(金)午後
場所:とっとり林業技術訓練センター”Gut Holz”
(鳥取市河原町稲常113 林業試験場内)
内容:チェーンソー研修(緑の雇用1年目研修)
協力:(公財)鳥取県林業担い手育成財団
エルウイン先生の伐倒のデモンストレーション
伐倒方向の確認の様子
マーティン先生の枝払い訓練装置のデモンストレーション
マーティン先生によるテンションのかかった木の伐採デモンストレーション
研修参加者と記念撮影
4 心に残った印象的な言葉
エルウイン・プスターホーファー先生
「今より少しでも効率よく、安全に作業するための工夫を積み重ねてください。
最善な方法を考えながら計画的に作業することが大事。」
マーティン・ホルン先生
「すべての作業に根拠を持つことが大事。
どうしてそうするの?の問いに正しい根拠で答えられる人は、
安全で効率的な作業ができる。」
平成29年2月3日に、オーストリア林業研修派遣者による研修成果報告と、他県におけるオーストリア製架線系機械の先進導入事例の講演を倉吉市で行いました。
当日は130名の参加がありました。参加していただいた皆様、ありがとうございました。
130名の満員となった会場
鳥取県中部総合事務所の西山所長の開会挨拶
来賓挨拶をいただいた林野庁研究指導課の上課長
オーストリア研修の成果報告をする派遣者
オーストリアの研修報告をする派遣者
研修生の報告の内容
<オーストリア研修を終えて、今後やりたいこと、やるべき事>
●鳥取県東部森林組合 塚本耕司 氏
「オーストリアのように安全でかっこいい林業を目指したい。ショッピングセンターなど若者の集まる場所で伐木チャンピオンシップをしたい。」
●八頭中央森林組合 池成好貴 氏
「オーストリアのような林道整備が必要。他の研修生と過ごした時間は貴重な財産。今後も他組合との交流によるモチベーションアップを図りたい。」
●鳥取県中部森林組合 布廣将樹 氏
「オーストリアのようにシンプルで計画的な林業がしたい。補助事業の提出書類を少なくしてほしい。現場が林業をやりやすい制度にしてほしい。」
●鳥取日野森林組合 池岡雄三 氏
「オーストリアでは誰もが自信を持って林業を語れる人が大勢いた。日本もプロ意識を高めて自信を持って林業をやりたい。」
●日南町森林組合 久代善平 氏
「同業者間の繋がりと意見交換が重要だと感じた。良いところはどんどん真似して技術を高め、自信を持てる作業システムを作っていきたい。」
●農林家 杉山裕一郎 氏
「林業に関わる誰もが現場のことがわかるような人材育成が大事。変化の激しい世の中だが、林業はブレないでコツコツ続けていくことが大切。」
オーストリア大使館商務部ルイジ・フィノキアーロ氏
<ルイジ・フィノキアーロ氏のコメント>
「ここにいる6名はオーストリアのオシアッハ研修所へ行き勉強できてたいへんラッキーな人達です。オーストリア研修で多くの課題を見つけ、まだ道は長いが何をしたら良いか見つけてきました。ぜひがんばってください。」
講演をする有限会社川井木材の川井博貴社長
「オーストリア製架線系機械等を活用した作業システム」
有限会社川井木材 代表取締役 川井博貴 氏
<講演要旨>
●導入機械
・コンラッド社 タワーヤーダKMS12U
ウッドライナー(下荷用)
リフトライナー(上荷用)
・キャタピラージャパン社 ホイールローダ924K
(タワーヤーダの牽引と、荷台連結による丸太小運搬)
●架設で重視するポイント
・地上高が確保出来る設備ライン
・耐久性のある先柱の選定
・設置箇所の選定(土場広さ、控え索の固定条件)
●タワーヤーダ集材の考察
・伐倒方向によって荷掛手の負担が増えるので状況に応じた伐倒が必要。
・適正な横取り距離と張り替え数の検討が必要
・半自動運転のより荷掛・土場において独立作業が可能
・ワイヤ絡みや擦れなどのトラブルが本格架線荷比べて少ない
・荷掛量を最大巻き上げ力の7割にして搬器走行に支障の無い作業が効率的
●上荷作業の考察
・ハーベスタで斜めに着地する材を掴んだり材送りで引き上げすると良い
・主索の地上高を確保するよう谷渡りで架設すれば中間サポートは不用
・急傾斜地のタワーヤーダ設置では着地点で材の滑り防止柵が必要
●下荷作業の考察
・上荷よりも土場スペースを広くとりやすい
・ウッドライナーのみの作業のため燃料消費が少なくて済む
・搬器重量が重いため主索の地上高を確保する架設が必要
・尾根付近の集材時は中間サポートが必要
・自重落下式のリフトライナーと比べて走行レスポンスが良い
●更なる発展への取組
<先進林業国での研修>
・作業現場を視察し技術を学んでフィードバック
・欧州製の簡易で労働強度の低い架設・撤去方法の実施
<事業体間での現場視察・意見交換>
・先進林業機械ユーザー間での現場視察や意見交換によるレベルアップ
・各事業体の取組を学び経験値を高め、自社作業の応用力向上を図る
●今後の取組
<効率的な集材作業のために>
・張り替え時間短縮の検討(主索リード方法)
・先進的な器具の導入による架設の効率化
・現場間の輸送効率化(トレーラー牽引など)
・地形的制約への対処(中間サポート技術の向上)
<機械の維持管理>
・定期的なメーカー研修会などへの参加
・機械の特徴・機能の把握とユーザー間での情報交換
<機械稼働率アップのための課題>
・効率的な作業を実施出来る施業地の準備と確保
・架設時間の短縮と安全な架設・撤去方法
平成29年1月20日に県庁において山地災害の専門家を招き、林業技術を考える会を開催しました。林業関係者やコンサルタントなど約70名の参加があり、 山地災害についての知識を深めました。
満員となった会場の様子
国立研究開発法人森林総合研究所 企画部研究評価科長 三森 利昭 氏
鳥取県林業試験場森林管理研究室 主任研究員 矢部 浩
<メッセージの訳>
メリークリスマス!
年の終わりに1年の感謝を申し上げます。
新しい年の、健康と幸せ、成功へ向けて、
2017年の良いスタートをお迎え下さい。
ピヒル森林研修所 所長 マルティン クロンドルファー
職員一同
全国林業普及研修大会とは、関係者が当該事業の今後の役割、重要性等を再認識し、国民各層に一層の理解・協力を得ていくための活動等を積極的に展開していくために開催されるものです。
1 日時
平成28年12月1日(木)午後1時から午後4時
2 場所
全国町村会館(東京都千代田区永田町1-11-35)
3 優良活動事例発表
「鳥取県日南町における計画的な森林施業に向けたフォレスター活動」
(平成27年度林業普及指導員全国シンポジウムにおいて林野庁最優秀賞受賞)
(公財)鳥取県造林公社西部事務所 副所長 前野 洋一 氏
(前 鳥取県日野振興局林業改良指導員)
優良活動事例発表する前野副所長
発表要旨( pdf:73KB)
平成28年11月23日に明治神宮会館で開催された第55回農林水産祭式典において、八頭中央森林組合が天皇杯を授けられました。
受賞内容資料(pdf:373KB)
天皇杯
天皇杯の受賞式に参加した八頭中央森林組合の前田組合長と砂場部長
八頭中央森林組合の集合写真
八頭中央森林組合が農林水産祭参加行事で農林水産大臣賞を受賞したものの中から最も優れたものとして選ばれる天皇杯を受賞しました。
表彰は、平成28年11月23日(水)11時40分から明治神宮会館で開催される農林水産祭式典において行われます。
1 受賞者及び受賞理由
○受賞者 八頭中央森林組合
代表理事組合長 前田 幸己 氏
○受賞理由
施業集約化を行うプランナーの育成、計画的施業の基礎となる森林経営計画の作成と的確な実施、高性能林業機械等の積極的な導入とそのオペレータ等人材の育成、生産コストを縮減するための月次決算体制の導入に鋭意取り組むなど、森林資源の持続的な活用を基本とした経営が高く評価されたもの。
○公益社団法人大日本山林会主催の全国林業経営推奨行事において、農林水産大臣賞受賞が決定していたところ、天皇杯として選賞されたもの。
※全国林業経営推奨行事賞状伝達式
平成28年11月8日(火) 午前11時から午後1時半
東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル 9階 石垣記念ホール
2 農林水産祭及び天皇杯について
農林水産祭は、国民の農林水産業と食に対する認識を深めるとともに、農林水産業者の技術改善及び経営発展の意欲を高めるため、農林水産省と公益財団法人日本農林漁業振興会が共催により昭和37年から実施してしているもの。
天皇杯は毎年農林水産関係団体等が「農林水産祭参加行事」として開催する約300の行事(約100,000点の参加)において農林水産大臣賞(約500点)を受賞したもののなかから最も優れたものとして選賞されます。
※天皇杯:スポーツ及び農林水産業の振興のため、特に業績のあった最優秀者に対して授与されるものであり、現在、26個の天皇杯が宮内庁を通じて所管団体に下賜されています。
3 公益財団法人 日本農林漁業振興会
農林水産祭の実施等により、全国民の農林水産業に対する認識を深め、農林水産業者の技術及び経営の振興を図り、これによって農林水産業の生産性の向上及び農林水産業者の所得の増大を通して国民経済の発展に寄与することを目的として昭和37年に設立。
4 農林水産省HP
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/bunsyo/161019.html