【功績名】 農業を目指す多様な社会人社会人個々に応じた研修、サポートで着実な新規就農を実現
【受賞者】 農業大学校教育研修担当研修科
農業大学校は就農を目指す一般社会人の掘り起こしを行うとともに、研修の受け入れ、関係機関と連携した新規就農支援等を行っています。
社会人経験後に就農を目指す研修生は、年齢、職業経験、家族状況など多様であるため、平成27年度に新たに「先進農家実践研修」、「アグリチャレンジ科」を開設しました。個別相談を十分に行い、関係機関との就農支援体制づくりから研修終了後の進路までをオーダーメイドで対応しています。個々の研修生が目指す就農を総合的に支援し、新規就農者の増加に寄与してきたことが認められ、平成31年12月28日農林水産部長表彰を受賞しました。授賞式には研修科の中村准教授が代表して出席しました。
【主な成果】
●先進農家実践研修は、就農予定地域の先進農家の元で行うことにより研修生が関係機関や地域、生産部などと日常的に接して、信頼関係を育み、研修生全員が就農しました。
●アグリチャレンジ科は「農業機械技能」の取得に特化した研修であり、公共職業訓練研修カリキュラムでは全国唯一です。研修修了後に雇用就農する割合が多い中、雇用者からは「どの作目にも必要な農業機械等の知識・技能の習得ができており、即戦力である」と高い評価を得ています。修了生145名の就農率は8割を超えています。
●市町、JA、農業生産組織、農業農村担い手育成機構、県関係機関などと連携した研修体制、支援体制により、円滑な情報共有ができ、産地が主体的に新規就農者の育成に取り組みやすい環境となりました。倉吉スイカ生産部などが研修制度を利用しています。
●関係機関と就農サポートチームを組んで就農支援を行うため、就農体制整備が迅速かつ着実にできるようになりました。農業基盤のない他県からの研修生も42名が就農を実現し、本県に移住定住されました。
表彰の様子 村尾部長(右)と中村准教授